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Vol.84 『REVIEW II』 TAKURO DISC Review

TAKUROディスクは人気曲を網羅。万人が“THE BEST OF GLAY”と認める内容ではあろう。『HOWEVER』『BELOVED』『誘惑』『SOUL LOVE』『サバイバル』『彼女の"Modern…"』etc…「売上枚数を合算したら一体何千万枚になるんだろう!?」と思うようなヒットパレードだ。しかし、これが決して単なるヒットコレクションでないことは強調しておかなければならないだろう。まず、これが初音源化となる新曲2曲、Azumi(Wyolica)氏によるボーカル再録1曲が収録されている点。CMソングとしてオンエアされている『Into the Wild』と、韓国を中心に活躍するグローバルボーイズグループPENTAGONとコラボレートした『I'm loving you』(GLAY×PENTAGON)、そして『氷の翼 feat. Azumi(Wyolica)』がそれである。いずれも最新型のGLAYと呼ぶに相応しい楽曲であり、これらを冒頭3曲に置く辺りに、本作が所謂ベスト盤ではないことをよく示している。さらに、これらの新曲に続く既発曲は、シングルや初出アルバムの再録ではなく、“Anthology”シリーズに収められたリミックスバージョンだ。これらのバージョンを聴いた方ならお分かりだと思うが、各パートのバランスが大分変っており、名エンジニア、Michael Zimmerlingの職人仕事を堪能できること間違いなし。

2020.1.6

Into the Wild
SUBARU『レヴォーグ』のCMとしてオンエアされている新曲。これが初音源化である。ややダークでスリリングなイントロ、アーバンな雰囲気のサビと、これまでのGLAYとは少し異なる感触で、TAKURO曰く「次のアルバムの核になりそうな曲でもあったので、ここに入れたことを後悔してます(苦笑)」とか。
I'm loving you
こちらも新曲の初音源化。韓国のボーイズグループ、PENTAGONとコラボレーション曲。「紅と黒のMATADORA」などラテンサウンドを取り入れた楽曲は過去にもあったが、かつてないほどにスパニッシュが全面に出ている。久々の本格的なコラボ楽曲であることも併せて、聴き応えはかなり新鮮だ。
氷の翼 feat.Azumi(Wyolica)
15thアルバム『NO DEMOCRACY』(2019年)収録曲の再録バージョン。WyolicaのAzumi氏をゲストボーカルに迎えている。アウトロで素晴らしい響きを聴かせるトランペットとブルースフィーリング溢れるギターに、TAKUROのソロワーク『Journey without a map Ⅱ』の成果を感じる。


HOWEVER
1997年8月6日発売の12thシングルで、GLAY初のミリオンセラー作品。これ以降の楽曲はAnthology盤においてリミックスされた音源を収録しているが、この『HOWEVER』はストリングスが抑えられていたり、全体的にベースが前に出ていたりと、よりバンドらしさが強調されている。

BELOVED
1996年8月7日発売の9thシングル。3rdアルバム『BELOVED』(1996年)収録曲で、アルバムに先行してリリースされた。こちらもシングル版に比べて各パートのバランスが微妙に変わっている。TERUのコーラスが大きめに重ねられてサビの聴き応えが随分と異なっている他、間奏のギターも別ものの印象。

誘惑
1998年4月29日発売の13thシングルで、1998年度のオリコン年間シングルランキングでは1位となったナンバー。4thアルバム『pure soul』(1998年)に収録している。サウンド全体がシングル版よりも奥行きを増した感じで、ここ数年GLAYのライブで聴いてきた『誘惑』により近付いた雰囲気のリミックス。

SOUL LOVE
1998年4月29日発売の14thシングルで、4thアルバム『pure soul』(1998年)にも収録。同時発売であった「誘惑」とで2週連続オリコン1位、2位を独占した。ポップさにおいてはGLAYのシングルで1、2を争うナンバーであろう。何度聴いても《通り過ぎる雨の向こうに夏を見てる》のブリッジは秀逸。

春を愛する人
3rdアルバム『BELOVED』(1996年)収録曲で、1997年5月14日発売の11thシングル『口唇』のC/W。初めて発表された時からシングル表題作に負けず劣らずの人気曲であった。音の過不足はないが明らかに聴いた感じが原曲と異なり、これもまたリミックスの妙がよく分かるバージョンだ。
口唇
1997年5月14日発売の11thシングルで、3rdアルバム『BELOVED』(1996年)にも収録。GLAY初のオリコンシングルチャート1位を獲得したナンバーである。疾走感あるリズムセクション、ソリッドなギターサウンド、セクシャルなリリックで、90年代邦楽ロックを代表する1曲。

BE WITH YOU
1998年11月25日発売の15thシングルで、5thアルバム『HEAVY GAUGE』(1999年)にも収録。ピアノとストリングスが控えめな印象のリミックスである。TERUの声で歌われるサビの《あなたに会えた事…》が絶品なのは言うまでもないが、A~Bメロと徐々に昂っていくようなアレンジもいい。

a Boy~ずっと忘れない~
1996年11月11日発売の10thシングルで、こちらも3rdアルバム『BELOVED』(1996年)からの先行シングル曲。郷愁感がありつつ、伸びやかに広がっていくサビメロへの歌詞のハマり具合が尋常じゃない。特に《したたかに産まれ生きてく 子猫の様に》は何度聴いても完璧だと思う。
カーテンコール
3rdアルバム『BELOVED』(1996年)収録。前半はピアノとストリングスで構成され、後半からそこにバンドサウンドが重なっていく。前半と後半ではまったくと言っていいほどサウンドの表情が異なるっているにも関わらず、そこがシームレスに繋がっていくのはメロディの力強さに依るところだろうか。
サバイバル
5thアルバム『HEAVY GAUGE』(1999年)収録曲で、1999年5月19日にはビデオシングルとして発売(本作はオリコンにおける日本でのミュージック・ビデオ作品の歴代売上1位)。Aメロでのややアバンギャルドなアンサンブルが開放的なサビへと続いていく様子が、楽曲のテーマにマッチしている。

彼女の"Modern…"
1994年11月16日発売の3rdシングル。メジャーデビューアルバム『SPEED POP』(1995年)に収録。シングル発売時のオリコン順位が芳しくなかったことで、もっと多くの人に聴かせたいと思ったことが『REVIEW-BEST OF GLAY』(1997年)を制作するきっかけになったという。

文:帆苅智之

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