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INTERVIEW

Vol.111 JAY(ENHYPEN) インタビュー

5月29日、GLAYのデビュー30周年を記念してリリースされた両A面シングル『whodunit-GLAY × JAY(ENHYPEN)-/シェア』。「whodunit-GLAY × JAY(ENHYPEN)-」はタイトルに刻まれている通り、多彩な魅力を持つ7人組グローバルグループENHYPENのメンバーJAYさんを迎えたコラボレーションで生まれた、GLAYに新境地をもたらすロックナンバーとなっている。JAYさんはヴォーカル参加だけでなく、日本語の作詞にも初挑戦。大好きなロックというジャンルに挑み、JAYさんもまた、他アーティストの楽曲に参加という形で初の個人活動で新しい姿を見せている。 このたび急遽、韓国でのヴォーカル・レコーディングやミュージックビデオ撮影のビハインドストーリーや、制作にあたっての心境を尋ねるインタビューが実現した。一つ一つの質問に熱く丁寧に返してくれた、JAYさんのロック魂に溢れる言葉たちを是非、お読みいただきたい。

2024.6.2

GLAYというバンドに対して、元々どのようなイメージをお持ちでしたか? コラボレーションが決まった際、どう思われたのでしょうか?
JAY

平成時代最大で最高のロック公演だと思っている「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」について知っていただけに、尊敬する伝説の中のいちアーティストだと思っていました。こうして僕の初の外部音楽活動を共にすることができて本当に光栄だと思っています。貴重な機会をいただけて感謝の想いでいっぱいです。

デモ段階の「whodunit」を聴かれた時の、第一印象をお聞かせください。
JAY

僕は元々ロックが大好きだったし、J-ROCKも普段から大好きだったので、チームではない初めての個人の活動としての楽曲でロックというジャンルができて、わくわくしました。 僕たちの長所を生かせるような曲だと感じて、嬉しかったです。

JAYさんにとって、日本語楽曲の作詞は「whodunit-GLAY × JAY(ENHYPEN)-」が初挑戦だったと伺いました。歌詞で描きたかった世界観、言葉を選ぶ時にこだわったこと、苦労したポイントなどを教えていただけますか?
JAY

例としてくださったデモの歌詞を見てみたし、GLAYの皆さんがどんな絵の世界を歌に盛り込みたいのか、たくさん考えてみてから作詞を始めました。 個人的に、ロックは、物質的または抽象的な自由と解放を叫ぶ魂の音楽として理解しています。でもあまりにもストレートで単純な歌詞だと、リスナーが多少重く感じることもあると思って、抽象的な比喩をたくさん込めて作詞をしたように思います。

<鬼>という言葉に驚かされましたが、何からインスパイアされたのでしょうか?
JAY

日本にいらっしゃる方々が主に聞く日本語の歌詞の曲なので、"母国語が違う人が書いたような"感じを与えたくないと思ったんです。それで、最大限ネイティブっぽい表現で日本らしいウィットが見える歌詞を書こうとしていたら"鬼"とか"死神"のような単語を使うようになったと思います。

ロックバンド・スタイルのレコーディングは、ENHYPENとしてのレコーディングと は異なる点もあったかと思います。手応えはいかがでしたか?
JAY

僕たちENHYPENは7人のチームなので、どうしても1人や2人で歌うより1人あたりの歌う量が少なくならざるを得なくて、その少ない区間を最大限ディテールに見ているだけに、今回は歌全体を見ながら調和してレコーディングしなければならないという考えで臨んだと思います。ひと味変わった経験でしたし、今後また僕に他の機会が訪れるときにも役立つ大切な経験になったと思います。

JAYさんのヴォーカル・レコーディング現場では、TERUさんはプロデューサー的役割だったと聞いております。TERUさんとのやり取りで、思い出深いのはどんなことですか?
JAY

とても自由に僕のスタイルや個性を広げることができるようにサポートしてくださったことがとても印象に残っています。僕自身も「チームの外に出て僕だけができる音楽とは何か」に対する答えを少し見つけることができたのではないかと思います。

ロック、ブルース好きという共通点があるTAKUROさんとは、ギター談義で意気投合。JAYさんからご覧になって、TAKUROさんはどのような人物でしょうか? 
JAY

MV撮影の後、食事もご一緒させていただいたのですが、僕にとってもギターは愛しすぎて変えられない僕の人生の一片の中の一つであるだけに、とても楽しい話をたくさんしました。これからもギターについてのサポートをたくさん受けたい気持ちです。

ミュージックビデオ撮影で印象深かった出来事をお聞かせください。また、完成したミュージックビデオの中で、JAYさんが特に気に入っているシーンはどこでしょうか?
JAY

僕たちENHYPENは普通踊るシーンが多いので、それに慣れていたのですが、僕が昔からいろんなバンドのMVを見ながら憧れていたバンドの演奏シーンを撮ることができて、とても感激しました。

JAYさんとGLAYメンバー、5人だけのグループトークが存在すると聞きました。もし差し支えなければ、最近盛り上がった話題を教えてください。
JAY

最近はGLAYさんとのMV撮影の時に付加的にどんなコンテンツを撮るかについての話題や、お互いの音楽についての話をたくさんしたと思います。

ENHYPENのファンの皆さんに、今作を通してJAYさんのどんな姿を見せたいですか?
JAY

僕がENHYPENというチームから出て初めて他のアーティストの作品に参加してお見せする音楽なので、ENHYPENのファンの方々に、ENHYPENのメンバーとしての姿とは全く違う「僕が見せたい僕ならではの音楽とは何か」を伝えたいです。

ENHYPENのメンバーの皆さんは、GLAYのコラボレーションに対し、どのような反応をなさっていますか?
JAY

海外公演に行っている時、待機時間にこのお知らせを聞きました。特に(日本人メンバーの)NI-KIが「すごい」と言ってくれて。みんなから「頑張ってこい」という激励を受けました。

もしGLAYとのコラボレーションに2回目があるなら、何に挑戦したいですか?
JAY

僕の大好きな胸がドキドキする1990~2000年代の感性のレトロロックも一度一緒に歌ってみたいです。そしてギターソロの部分に僕のソロも作って録音してみたいですね!

文・大前多恵

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