GLAY

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BIOGRAPHY

1998

  • GLAY 結成10周年

    1998.07.02

  • 4thアルバム『pure soul』発売

    1998.07.29

    【収録曲】
    01. YOU MAY DREAM 
    02. ビリビリクラッシュメン
    03. May Fair 
    04. SOUL LOVE 
    05. 出逢ってしまった2人 
    06. pure soul 
    07. 誘惑 
    08. COME ON!! 
    09. FRIEDCHICKEN & BEER 
    10. 3年後 
    11. I'm in Love 


       

    REVIEW

    全体を包む"ポップ"の高さにうれしくなるベスト盤が大ヒットを記録しても.音楽、そしてロックを愛するピュアな魂は"あのころ"と変わらない。そんな彼らの精神性を表すキーワードがツアー、そしてこのオリジナル・アルバムのタイトルに冠されている。実験的なアレンジが顔をのぞかせる楽曲もあるけれど、何より全体を包む"ポップのクオりティ"の高さにウレシクなる1枚
    WHAT'S IN?

    MEMBER'S COMMENT

    セルフ・レビュー
    「YOU MAY DREAM」

    TERU アレンジするときに、TAKUROから"でかい扉が開く瞬間のような"っていうことを言われたんで、そういうイメージが頭にこびりついていた曲です。
    TAKURO 作るきっかけが、フレディー・マーキュリ一の「BORN TO LOVE YOU」の映像なんですよ。セスナが青空を飛ぶんですけど、その解放感から作ったんです。最初から1曲目という雰囲気だったんで、ライブが始まってTERUが中央で歌ってる感じで詞を書きました。
    HISASHI 最初に聴いたときに、スタジアムのライブのオープニングの曲だなあというイメージがしました。風船が舞うような絵が見えました。
    JIRO デモテーフ聴いたときにみんなの中で「これは次のアルバムの1曲目だね」って一致した曲。意図どおりになりました。

    「ビリビリクラッシュメン」

    TERU 10年前に自分が憧れたボーカリストがいて、今回は、それを自分の立場に置き換えたという気がします。この曲を聴いた男の子が「カッコいいボーカル」だと言ってくれると嬉しいなと思います。
    TAKURO 早くライブで試したいという強力なイメージがありましたね。"ニューヨーク"って言ってるのは大した意味もなく、かけ声です。(笑)それと今年の後半に行けたらという願いですか。(笑)
    HISASHI GLAYのメンバーや周りの状況の中をJIROがローラースケートみたいなのを履いてすり抜けて行くような、アメキャラっぽい感じですね。
    JIRO ずいぶん前に作ってあったんですけどもう一回みんなに聴いてもらって、やってみようと思った曲。もともとは普通の8ビートの曲だったんですけど、みんなのアレンジ力でよりグルーヴ感のある曲になりました。2年前ではできなかったことがやれてます。98年型の「KISSIN'NOISE」的なんではないかと。

    「May Fair」
    TERU 最初に聴いたときのイメージが夕焼けだったんですよ。オレンジ色の温かい光っていうイメージがすごく強くて。温かい歌を歌いたいなあと思ったんですね。初めてですよ、そんなふうに"温かさ"を意識して歌ったのは。
    TAKURO ビッグコミック・オリジナルに連載中の「三丁目のタ日」っていうマンガがあるんですが、そのイメージで書きました。最初にスタジオでみんなに言ったんですが、誰も読んでませんでした。(笑)できたのは不思議なことに「BELOVED」と同じ日。これを作ってたときにちょっと休憩してた間にできたのが「BELOVED」でした。
    HISASHI 長い間ライブでやってきてる曲なんで、今回は演奏するという構えた感じやグルーヴをうんぬんとかじゃなく、みんなの気を入れるというか、魂をレコーディングしたと。そういう感じがしてます。
    JIRO ずいぶん前からやってきてるんで、どこで自分の世界観が出せるかよくわかってる。まとまりのある曲だと思います。

    「SOUL LOVE」

    TERU 軽くなりすぎず、重くなりすぎずっていうことを意識して歌うようにしました。サウンドがフワフワと浮いた感じが強調されてたんで、それに一緒になってフワフワするんじゃなく、ちょっと重さを出すという感じですか。
    TAKURO これは「誘惑」と対照的な世界ですね。「誘惑」が月だとしたらこっちは太陽というイメージです。
    HISASHI レコーディング前は「ツアー1本くらいでやめちゃう曲かな」とか、けっこうナメてたんです。(笑)でも今回のツアーで本領を発揮してくれてる曲で、これからなかなか重要な位置でやっていく曲になりそうです。
    JIRO いちばんわかりやすいサウンドでいながらコクがある。GLAYのいちばん優しい部分なんじゃないかな。これも1年前だったらできなかったでしょうね。

    「出逢ってしまった2人」
    TERU これは、歌い方を悩みましたね。デモテープを聴いたときにはもっと派手にくるかと思いましたけど。何度も歌い回してこうなりました。湖のほとりの月明かりのイメージですか。静かな静寂ですね。あれ静かと静寂は同じか。(笑)
    TAKURO 春の曲が多かったんで、秋のイメージの曲が欲しいと思って作り直した曲です。
    HISASHI 前後がかなり濃い内容になってるんで、箸休めのような曲になりました。(笑)
    JIRO いろいろ思い出のある曲。演奏してると退屈な曲なんですけど、テープに録って聴いてみるとみんなのバランスが絶妙で。バンドのアンサンブルってこういうものなんだと。GLAYは成長したなあという曲。ヒットでした。

    「pure soul」

    TERU スタジオでTAKUROがギター1本で歌ってたときからいい曲だなと。自分では仮歌のときからいい歌を歌えてた曲のひとつで、それを越えたいと思ってる。
    TAKURO これを書いたのが1年前ということで「口唇」「HOWEVER」「REVIEW」以前の言葉が並んでるのが非常に興味深くて、今、あらためて聴いても自分の置かれてる状況を表わしてる気がして。他の曲とは違う夕一ニング・ポイントになるような曲だと思いました。
    HISASHI このアルバムにしてもツアーにしても、スタジアムにしても、みんな"pure soul"という言葉がつくわけで。第一印象もそうですけど、すごい印象的な曲になったなとあらためて感じてます。そこまでの曲って今まであんまりなかったですからね。
    JIRO この中でいちばんフレーズで走ってる曲で、弾いてていちばん面倒くさい曲。シングルだということで意識してそうしたんですけど頭のいい感じにするより、アマチュアのときみたいにひとつでも面倒くさいフレーズをっていう感じですね。無邪気でいいかなと思います。

    「誘惑」

    TERU これはもうGLAYの得意分野になっている曲というか、GLAYにしかできないサウンドになっていると思いますね。
    TAKURO GLAYが出るCMの後ろに流れるんだったら、こういう曲がいいなというイメージで作りました。
    HISASHI お客さんのパワーをあらためて感じてる曲です。
    JIRO 歌詞の内容に比べるとわりとソフトでドライな感じのサウンドになったのが逆によかった気がしてます。もうちょっとヘヴィーなアレンジもあったんで。これからライブで育つ曲だと思いました。
  • LIVE VIDEO 『pure soul TOUR '98』発売

    1998.08.05

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    1998年『GLAY TOUR '98 pure soul』ホールツアーでのNHKホールLIVEを収録。
    (1998年8月5日発売の同タイトルビデオのDVD化)
    収録曲
    01. 誘惑  
    02.Lovers change fighters,cool  
    03. 生きてく強さ  
    04. Little Lovebirds  
    05. May Fair  
    06. SOUL LOVE  
    07. アイ  
    08. I'm yours  
    09. 口唇  
    10. 彼女の“Modern…”  
    11. ACID HEAD  
    12. BELOVED  
    13. More than Love  
    14. SHUTTER SPEEDSのテーマ  
    15. I'm in Love

    2003年12月3日再発売 TOBF-5282 税込¥3,360

    REVIEW

    シングル「誘惑」「SOUL LOVE」を引っ提げたツアー"pure soul"のライヴ・ビデオ。クリップ集の問にライヴ・シーンを挟み込んだ作品に比べ、さすがに丸ごとライヴとなるとステージの臨場感が半端じゃなく伝わってくる。収録会場はNHKホールと大阪厚生年金会館と、現在のGLAYにしては小さな感じがするけれど、そのぶん密接した客席とステージにある空問に温かみがあり、いきなり飛躍せずにホール・ツアーを行なった彼らの想いがよくわかる。夏のスタジアム・ツアーに行く人は、ぜひこれでGLAYのロック魂について予習すべき。
    B-PASS

    MEMBER'S COMMENT

    --で、ツアーに突入するわけで。これ(「誘惑」「SOUL LOVE」)が出るころには始まってますけど。こういうふうに始まればいいという。
    TERU「移動とホテルが嫌いなんですよ(笑)ライブはすごい好きなんですけど。だからそういうことを考えずにライブだけを楽しみたいですね。内心はちょっぴり「こんなに多くなくてもいいのに」って思ってたり(笑)けど、今回は新しいところにも行けるし、初めて観てもらえる人も多いんで楽しみですよね。」
    JIRO「今回は仕掛けもなしでシンプルにいきます。男っぽいロックというか。たぶんバラードとかもやらないかもしれない、気分が乗ったときく らいしか。ミディアムはやるけど。」
    HISASHI「何しろ小さめのホールが多いし、ライブハウス気分で最初から最後まで行き切っていきたい。メンバーのテンションもそういう感じなんでしよう。」
    TAKURO「今、話聞きながら思ったんだけど、やっぱり俺の思うロックっていうのは激しいものだと思うし、ロックっていうものが市民権を得て、まだ15年とかしか経っていないのであれば、俺たちGLAYが、2000年に向かって壊していきたいなって。理屈抜きに「やられた」って言わせるパワー。そういう意味で、いろいろ新しい始まりなのかなって。98年の4月っていうのは、たぶん、何年か経って振り返っても、「あそこからちょっと違う展開にいったよね」って思うんじゃないかな。」
    --それがツアー・タイトルの"PURE SOUL"だと。あの言葉のイメージはどういうものなんですか。
    JIRO「楽器を持ち始めたころのロックだなって思ってる感じというのかな。なんでもありなんですよ。いいものだけを吸収するという。そういった楽しさ。煮詰まるとかじゃなくて純粋に「わあ、楽しいや」って思えるところに戻りたいっていう。そういう気分で新しい人に会いに行く感じ。」
    HISASHI「なぜGLAYっていうバンドにいるのか。それは楽しいからだっていう前から思ってたこと、それをツアー・タイトルにできたと思ってるんですよ」
    TERU「なぜボーカルをやってるんだろう。みんなそういう瞬間があると思うんですけど、それを確認する場かなと思ってるんです。「これだから歌うんだ」「ステージの上で弾きたいからステージに立つんだ」それを確認するのが"ソウル・ラブ"だと思うんです。あ、違う、"ピュアソウル"か(笑) 」
    POP BEAT
  • 渋谷にてゲリラライブを実施

    1998.08.05

    LIVE VIDEO 『pure soul TOUR '98』発売記念イベントとして渋谷にてゲリラライブを実施

    REVIEW

    発売日に渋谷 タワーレコード屋上にてゲリラライブを実施。
    予告は一切なし。若者たちでにぎわう繁華街の夜空に突然、生のGLAYサウンドが大音量で、とどろいた。その約2分後、今度は演奏するメンバー・4人の雄姿が衛星を使って、付近の該当ビジョンに映し出され、ここから同時中継。これには歩行者もビックリ仰天で、風に乗って聞こえてくる音を頼りに"GLAY探し"を始める少女たちが続出する騒ぎに発展した。
    この日は新作ビデオ「〃pure soul"TOUR'98」、の発売日。同店が大々的なキャンペーンを行っていることもあって、お忍びで来店し、敬愛するザ・ビートルスのラストステージで有名な"屋上ライブ"を挙行した。
    ボーカルのTERUは「渋谷のみなさん、聞こえてますか?今、コレ、生です。どこかにいますよ」とあいさつ、320万枚セールス突破の新作アルバム「pure soul」から「誘惑」など4曲を演奏。
    ライブ前には4人の手形を製作。同店に寄付され9月5日から一般公開される。
    スポーツニッポン


    渋谷のビル屋上に現れパニックに  
    人気ロックグループ「GLAY」が五日、東京・渋谷のタワーレコード屋上でゲリラライブを行った。一切告知されない状況での抜き打ちライブで、衛星を便って渋谷駅前ニヶ所のビジョンで同時生中継され、ラッシュアワーでごった返す渋谷は一時、パニック状態となった。午後後六時四十七分、スーパービジョンに大音響でライブの模様が流れた。ほとんどの人は一瞬、ライブビデオかと思ったはずだが「誘惑」を歌い終わったときにボーカルのTERUが「渋谷のどこかにいます。見つけてください」と発すると「うそ~」「「どこ!」と大歓声。続く「YOU MAY DREAM」の途中に「渋谷にお集まりの皆さん」と身ぶり手ぶりで呼びかけると、集まった約三千人から大会唱が沸き起こった。 ビジョンでの上映は十分間と限定されていたが、最新アルバム「pure soul」から「COME ON!!」「I'm in Love」を含めた四曲を演奏。髪の毛を思い切り逆立てたJIROをはじめ、メンバーはライブ仕様のガンガンのメークで"爆発"するなど気合十分。この日はライブビデオ「pure soul TOUR'98」の発売日で、追加注又も含め計三十七万本と破格のセールスを記録した。 また、日本を代表するバンドとしてライブ直前には同店で手形式に臨んだGLAY。これはマイケル・ジャクソンに次ぐ史上二組目の栄誉で、手形は九月五日から二十日まで展示される。
    デイリースポーツ
  • pure soul in STADIUM SUMMER of '98スタート

    1998.08.08

    全7ヶ所13公演、即日SOLD OUT
    8月 8日 真駒内オープンスタジアム
    8月 8日 真駒内オープンスタジアム
    8月 15日 安比高原特設ステージ
    8月 16日 安比高原特設ステージ
    8月 19日 広島グリーンアリーナ
    8月 20日 広島グリーンアリーナ
    8月 23日 ポートメッセなごや野外特設ステージ
    8月 25日 マリンメッセ福岡
    8月 26日 マリンメッセ福岡
    8月 29日 阪急西宮スタジアム
    8月 30日 阪急西宮スタジアム
    9月 5日 西武球場
    9月 6日 西武球場

    INFORMATION


    西武スタジアムセットリスト
    1.YOU MAY DREAM
    2.ビリビリクラッシュメン
    3.SOUL LOVE
    4.原色の空<Cloudy Sky>
    5.More than Love
    6.May Fair
    7.Little Love birds
    8.FRIEDCHICKEN&BEER
    9.HOWEVER
    10.誘惑
    11.COMEON!!
    12.SHUTTER SPEEDSのテーマ
    13.彼女の"Modern…"
    14.pure soul
    ENCORE1-
    1.グロリアス
    2.口唇
    3.ACIDHEAD
    ENCORE2-
    1.I'm in Love

    REVIEW

    GLAY初のスタジアムツアー。ついにラストステージを迎えた9月6日。肌寒く小雨混じりの西武ドームで、のっけから総立ちのファンを前に「YOU MAY DREAM」でスタート。4万人で埋め尽くされたあちこちから歓声が飛ぶ。MCさえもかき消され、「話してるときは静かに聞いてほしい」とTERU。肩をすくめチョロッと舌を出し、素直に従う女の子たちに、「スタジアムのファイナルを、心おきなく、後悔しないように楽しんで!」。「10年目にして念願のスタジアムツアーができて、こんなにいいメンバーにも会わせてくれた運命に感謝!」。そんなTERUの叫びに、ひときわ大きな拍手が湧き上がる。そして、「一生懸命応えてくれるみんなにも感謝!」とTERUのやさしさが伝わってくるお返しの一言に、再び歓声が…。マイクスタンドを両手で包み込み、しっとりと歌った9曲目の「HOWEVER」では、夜空に響く声がとてもさわやかだ。
    途中、何度も「楽しんでほしい」 「みんなを大切にしていきたい」と語りかける。ファンと一体になりたい気持ちがビンビン伝わって感動モノ。客席にサイン入リフリスビーを投げるTERU、水鉄砲を客席に打ち込むHISASHI。JIROはゴムボールのトスバッティングで3度も空振りして大ウケ。4万人と4人に和みの時間が流れていく。連発花火の後、アンコールの「I7'm in Love」だけでも10分。手拍子と大合唱のクライマックスは永遠に続くのでは…と思うほど。そして、会場に入れず外で耳をすましている3000人ものファンに、「外のヤツら、今度は中で会おうゼ!」の呼びかけで、彼らのステージは幕を閉じた。ライブ終了後、「ドームの一番遠くにいるファンの人たちも、ちゃんと見えてましたよ」と譜ってくれたTERUの笑顔が忘れられない。GLAYのあたたかさに包まれた2時間半だった。
    歌ボン


    彼らの行く先は、いまや本格的に誰にも想像できなくなってしまった ●ホールとスタジアムをあわせて全国66本という巨大ツアーが、ついに終わりを迎えた。半年をかけて全国を廻り、"GLAY結成10周年"を盛り上げ、大きな結果を残したこの「pure soul」をめぐる一連の動きに、ひとつの区切りがついた。毎回アルバムに何らかの意味を与え、それを伝えるべくツアーに出る……という手法を取ってきた彼ら、ホール編では「pure soul」の象徴のような曲「I'm in Love」をライヴの流れの中心に据え、"愛情"というものを伝えてきた。それはもちろん恋愛だけではなく、親子だったり人としてのものだったり、音楽に対するものだったり。彼らは、どんなに大きな会場でも、それらを表現し尽くすことに成功していた。そして、「pure soul」を完結させていた。●ところで「区切り」には、もうひとつ大きな側面もある。それは音楽シーンの頂点を極めてしまったことによって生じるもの。CDは驚異的に売れ、ライヴハウス→ホール→武適館→アリーナ→スタジアムと規模は広がり、既存のロックバンドが歩む道としてはこれ以上ない所まで昇りつめてしまったのだから。これから先は、まったく新しい道になるのだ。●しかしこれだけのことをなし遂げても、GLAYの4人が変 わっていないのも事実で。彼らは今もただ、共にバンドができることに一番の喜びを感じているのだから。「区切り」などというのは実は周囲が決めるものであり、当事者にとっては、もしかしたらまったく意味を持たない括りなのかもしれない。そういえばこのツアーの最後の場面に立ち会うことができたとき、そこでTAKUROは「音符じゃないものを音にしたい」と言い、TERUやHISASHIやJIROが、繰り返しスタッフに溢れんばかりの感謝を伝えているのを見た。推もを真剣にさせるGLAYのただ一つの真髄が、そこには在った。ただ、人と人との心のふれあい一。●スタジアムのすべての公演のラストに演奏された「I'm in love」のエンディングに、あるフィルムが流されていた。モノクロ映像の「I'm in love」のレコーディング風景のところどころに、戦争、原爆実験、月面着陸、燃え上がる油田、ベルリンの壁の崩壊、世界を変えた人々……そんな映像がはさまれている長い長いフィルムを観たとき、「pure soul」を完結させることにより、GLAYがより大きな問題堤起をしてしまったかに感じられた。とうやら彼らの行く先は、いまや本格的に誰にも想像できなくなってしまった。
    B-PASS

    MEMBER'S COMMENT

    全日程終了後のTERUインタビュー
    --ツァー終わって、どうですか?

    TERU「なんか、終わった感じがしないんですけど……なぜですかね?これでおしまいだって感じがなかったツアーが長すぎたからかもしれない。」
    --虚脱状態になってる。
    TERU「それはないです。まだ緊張してる。」
    --ライブやってる普段の気持ちがそのまますっと続いてる。
    TERU「そうですね。ツアー中盤は"さあ、ライブだ。よし、がんばろう"っていうそういう向かっていく状態があったんだけど、ツアー終わるころになると日常生活のひとつとなってたんですね。ライブが。」
    --それは理想的なことじゃないてすか。じゃぁ明日ライブたって言われても全然……。
    TERU「行けます、みたいな(笑)生活の一部になってしまいましたね。」
    --ツアーの最中はなかなかそうは思えなかったんてしょう?
    TERU「最後の仙台近くになると、"あと2日だ。どうしよう仙台、海いを残さず楽しもう"って思って、そしたら6割くらい歌詞忘れて飛ばしてしまうという。だから、なんかその最後の2日間はやっぱり自分でも切羽詰まったものがあったと 思うんですよ。もう終わっちゃうって。だけど、実際終わっちゃうと、まだ終わった感じになれてない。」
    --仙台の1日目は最後なんたという気持ちが積もりつもってしまった。
    TERU「うん。あともう少しで終わるっていうプレッシャーに負けてしまった自分。初めて、あ.負けてるって自分でわかった1日でしたね。初めての武道館をやったときとは違うプレッシャー。終わってしまうからいいライブをしようっていうのが、なんか肩に力が入ったライブになってしまった。でも、今までになかった初めての体験をしてみて、周りのスタッフのあったかさはすごく伝わりましたよ。ライブのあとみんなでご飯食べたときに、スタッフが「今日はまあ、しょうがないよ。明日もしまた歌詞忘れたとしても、最後だからしっかりやろうよ。心の入ってない歌、だれも聴きたいと思わないよ」って言ってくれて。で、2日目を迎えて2日目はいいライブでしたね。もうとにかく楽しもうって思って。」
    --ステージの上から見た景色っていうのはどうなんですか。ホールがあって、スタジアムかあって、野外もあって。
    TERU「全然場所によって違いますけどねス タジアムの1曲目の「YOU MAY DREAM」の、ステージに出て行った瞬間のあの客席の感じ方もその場所場所で違うし。特に酉宮球場、あの客席のスタンド席の感じはすごかったですね。圧巻でしたね。」
    --スクリーンに映ったときの絵がすっこいよかったもの。日本のコンサートじゃないような感じだった。
    TERU「あと、(ポートメッセ)名古屋は名古屋で、あまりにも広くて。いったいここはどこなんだって感じで。」
    --さすがに名古屋は、いちばん奥は見えなかったんじゃないですか。
    TERU「でも雰囲気はわかりますよ(5m先を指さして)例えばあそこにちっちゃい虫がいるとして……このぐらいのてんとう虫くらいの小ささだとしても、でもてんとう虫は見える。そういう感じですね。」
    --スタジアムのオーブニング。「おお、こういう感じなのか」って、ステージが、スタジアムの客席の絵に感心してる感じでしたね。
    TERU「やっぱりハッとしますよね、ステージに出た瞬間。ほどよい緊張感と期待感と興奮と、そういうので一気に気持ちよくなった瞬間にそれはやっはりスタジア ムがいちばん強く感じられましたね。」
    --花道を駆け抜けながら歌ったりしてたでしょう。あまりの距離に息が切れたりとかっていうのはなかったですか。
    TERU「名古屋のとき、ステージを下りて全速力で走ったときは行って帰ってきただけでハアハアしてました(笑)100メートルくらいありますからね。だけと、客席から見たセットってすごいんじゃないかと思って。一度でいいから客席から見てみたいと思ったし。GLAYのライブを見たいんですよ、一度でいいから。」
    --「Pure soul」の歌の持つ意味か変わってきたっていう、もっとリアルな感じ方をしてきたっていうことについてはどうですか。
    TERU「ステージでずっと歌ってきて、やっぱり自分たちも夢を見て、その夢に向かってやってきて……。失うものもすごくあったけれども、今実際に自分の夢っていうのが手にできてるっていう。ステージに立てるうれしさとか幸せっていうのをすごく感じられて。たとえ失うものがあったとしても、やりたいことをやって、自分の思ってることを素直に伝えられる、そのためにこうしてステージに立っているんだって思うようになりましたね。そ れが、自分にとっての"pure soul"っていうか。今やるべきことは、もっともっといい歌を歌って、伝えたいものを伝えていく。自分もかっこいいバンド、好きなバンドに夢をもらってきたし、今は自分たちがみんなに夢をあげたいなと思っていて。ひとりっきりでいたら誰も「がんばれよ」って言葉を言ってくれる人っていないでしょう?もしそういうひとりっきりの人がいたとして、GLAYの音楽とかメッセージとか、そういうもので背中をポンと叩いてあげられたらなと思ったし。」
    --安比高原での「夢をあきらめるな」って言ったあのひと言に対するリアクションってすごかったでしょう。
    TERU「すごかったですね。みんな夢に向かってがんばってるんだなってあらためて思いました。手紙をもらって、"あの言葉を聞いて、もう一度がんばろうと思いました"って人たちがすごく多くて、自分もすごくうれしかったです。やっと自分がやってあげたかったことができたなって「夢を大切にしろとは言えなくなった」っていう歌詞だけれど、だけどあの安比では言ってあげなきゃっていう気持ちになったんですよね。」
    --お客さんに関してはどうでしたか。女の子もいれば男の子もたくさんいて、ちっちゃい子もいれば母親くらいの年の人もいるみたいな。これだけの人が来てくれるんだなあって思ったりする。
    TERU「思いますよ。自分たちがいくら、夢、夢っていっても、夢を現実にするにはみんなの手をかりないとダメなんだし、例えば10万人の前でライブやりたいです、それが僕の夢ですって言ったって、その10万人はだれ? ってことになるじゃないですか。その10万人っていうのはGLAYの音楽に触れてくれてる人たちであるわけだし、そういう人たちがライブを見たいと思わなければ、夢も現実にはならないでしょう? GLAYの夢に乗っかってくれる人たちがたくさんいてくれて、夢を自分の夢のように喜んでくれるような、そういう人たちがたくさん集まって来てくれてるんだなって思いますよね。大きな船に俺らとみんなが乗って、それでいろんなとこに旅ができればいいな。知らないうちにすばらしい世界に来ちゃったみたいな。コロンブスが大陸を発見したときのような、なんかそういう新しいものをみんなで発見できればいいなと思うんですよね。」
    PATi PATi
  • 日比谷野外音楽堂にてファンクラブ限定ライブを実施

    1998.09.12

    日比谷野外音楽堂にてファンクラブ限定ライブを実施

    INFORMATION

    SET LIST
    01.HAPPY SWING
    02.KISSIN' NOISE
    03.Yes,Summerdays
    04.Believe in Fate
    05.誘惑
    06.GONE WITH THE WIND
    07.春を愛する人
    08.SOUL LOVE
    09.週末のBABY TALK
    10.出逢ってしまった二人
    11.YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY(THE BEATLESカバー)
    12.I'm in LOve
    13.JUNK ART
    14.Come On!!
    15.SHUTTER SPEEDSのテーマ
    16.ACID HEAD
    アンコール
    01.ずっと2人で…
    アンコール2
    01.More Than Love
    02.BURST

    EPISODE

    この日、D.I.E.さんが、仙台サンプラザホール(1998年9月15日)でのライブを最後にサポートメンバーをやめると発表。
    ただし、「TERUとは1999年12月31日には絶対同じステージに立っていようと約束してるんで、それはもう絶対やろうと思っています」と発言。
    その約束はもちろん守られた。
  • シークレットライブ(仙台MACANA) 

    1998.09.15

    シークレットライブを 仙台MACANAで実施。

    INFORMATION

    SET LIST
    01.HAPPY SWING
    02.COME ON!!
    03.More than Love
    04.原色の空〈Cloudy Sky〉
    05.HOWEVER
    06.I'm yours
    07.Belive in fate
    08.SHUTTER SPEEDSのテーマ
    09.ACID HEAD
    10.I'm in Love
    [ENCORE]
    01.愛♡入浴~BURST


    仙台サンプラザホールでのライブが終了してからのシークレットライブで、終演は24時を超えた。
    NEVERMINDも出演。
    NEVERMIND 1stアルバム「愛♡入浴」
    が配布された。
  • 『YOU MAY DREAM』が 明治製菓「Horn」CFイメージソング としてO.A.スタート

    1998.09.21


    4thアルバム『pure soul』収録曲『YOU MAY DREAM』が 明治製菓「Horn」CFイメージソング としてO.A.され、メンバーも出演
  • 渋谷CLUB QUATTROで行われたD.I.E.のライブにTERUゲスト出演

    1998.09.22

  • 『pure soul』がTDK ミニディスクXAシリーズのキャンペーンソングとしてO.A.スタート

    1998.10.01


    4thアルバム『pure soul』収録曲『pure soul』がTDK ミニディスクXAシリーズのキャンペーンソングとしてO.A.され、メンバーも出演

    INFORMATION