GLAY

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BIOGRAPHY

2000

  • 18th SINGLE「HAPPINESS~WINTER MIX~」リリース

    2000.01.01

    01. HAPPINESS―WINTER MIX―
    02. MISERY (GLAY EXPO`99 SURVIVAL LIVE VERSION)
    03. ここではない、どこかへ(GLAY EXPO`99 SURVIVAL LIVE VERSION)
    04. HAPPINESS (instrumental)

    INFORMATION

    タイアップ情報
    TBS系金曜ドラマ「金曜日の恋人たち」主題歌

    CD-EXTRA仕様
    『GLAY pure soul MOVIE~ここではない、どこかへ~』ダイジェスト版を収録。

    REVIEW

    いろんな音源や映像がつまった超豪華盤だ!

    「あなたをもうこれ以上、傷つけたくない。あなたにとっての“しあわせ”の意味を、ぼくに教えてくれないか?」
    そんな意味をはらんだ英語のフレーズが、滑らかな起伏を持ったメロディーに乗るラブソング、「HAPPINESS」。天文学的数値のセールスを日々記録更新中の、GLAYの最新アルバム『HEAVEY GAUGE』の中でも、ひときわ美しい響きをたたえていたこのナンバー。その“WINTER MIX”と銘打たれた新装バージョンが、2000年最初のメガ・ヒットになろうとしている。
    去る1月1日、まさに新年の幕開けとともにマキシ・シングルとして市場に並んだこの曲のメロディーが、きっと今頃は日本の日常を埋め尽くしているはずだ。ブルージ-に枯れたギター・ブレイを指して、よく「泣きのギター」なんて表現をするものだけど、だとしたらこの「HAPPINESS」は、「泣かせまくりの」とでもいうべき究極のバラード。イントロのギターから、TERUの口から発せられる言葉の数々、エンディングを荘厳に締めくくるピアノの響きまで、すべてが聴く者のココロをチクチクと突き刺し、涙腺を緩ませてしまう、「時間無制限タマネギみじん切り1本勝負」のようなナンバ-なのだ。
    また、この曲は、すでに1月14日から放映が開始されているTBS系の金曜ドラマ、『金曜日の恋人たちへ』の主題歌としても使用されているもの。従来のファン層を超え、性別や年齢と関係のない、さまざまな視聴者層に“胸キュン”な思いを味あわせていることだろう。
    (Zappi 00年2月号)

    MEMBER'S COMMENT

    TAKURO「この曲に関してはエンジニアのマイケルが凄いお気に入りで、別のミックスを作ってくれてたのね。俺たちが頼んだわけじやないんだけど、こういうのもあるよって。その後シングル・カットしようっていう話になって、マイケルのリミックスっていうのが結構冬っぼくてなんかピッタリだったんでこの曲に決まったんだ。カップリングに関しては幕張のライヴやビデオって出してないしね。で、あの中でいくつかいいのがあって、その中でも「MISERY」は凄く気持ちが入ってて、来られなかった人達にも聴かせたいなって思って入れたんだ。」
  • 『GLAY pure soul MOVIE~ここではない、どこかへ~』公開開始

    2000.01.03

    『GLAY pure soul MOVIE~ここではない、どこかへ~』1月3日の大阪厚生年金会館から全国8か所で公開。各会場とも昼、と夜の2回上映。

    INFORMATION

    上映スケジュール
    1月3日,4日,8日,9日 大阪厚生年金会館大ホール
    1月3日,4日,29日,30日 渋谷公会堂(現CCレモンホール)
    1月5日,6日 福岡サンパレス
    1月5日,6日 新潟県民会館
    1月7日,8日,9日 名古屋市民会館
    1月15日,16日 広島厚生年金会館
    1月15日,16日 宮城県民会館
    1月23日,30日 札幌市民会館 


    REVIEW

     それは、いつか見た景色のようだった。そこには、いつもと変わらない顔をした4人がいた。まるで、GLAYというバンドの日常を、きれいに切り取って投影しているかのような映像の連続-。
     GLAY初のドキュメント・ムービー“pure soul”MOVIE ここではない、どこかへ』は、スタジオの風景からはじまる。TAKUROが組んだ足の上にアコースティック・ギターをかかえて座り、「“pure soul”歌います」マイクに向かってそう言い、きっと作ったばかりなのであろうこの曲を、丁寧に歌ってメンバーに披露していた。「いい詞だね」TERUは、そんな感想を漏らす。GLAYの一つの時代を象徴する曲が、生まれた瞬間だった。そんな、ステージ以外の場面を中心に、カメラはGLAYを追って行く。全国の街のホールを廻り、そしてスタジアムに会場を移し(その後半では、HISASHIの事故によって延期になったホール公演も並行して行なっている)、初のドーム・ツアーに突入。息をつく間もなく、一度も踏んだことのなかった地・沖縄に向かい、そして、故郷の北海道を細かく廻る。想像を絶するほどの時間をかけ、日本各地を大きく小さく巡った98~99年のGLAY。その旅の過程で、生まれたばかりの「pure soul」はサウンドという肉体を持ち、TERUの声によって命を吹き込まれ、逞しく成長していくことになるのだ。
     映像は、そんな様を淡々と観せ続ける。日時が入るでもなく場所が入るでもなく、何の説明もないままに、すべては旅の中の小さな日常の風景として映しだされていた。
     たとえばTERUとTAKUROが各地の楽屋で、「ここではない、どこかへ」を生みだそうとしているシーン。2人は、なんとも楽しそうな顔をしてまだ仮の段階の歌詞を歌っている。もちろんその詞にも、何の説明もない。たとえばJIROが移動のバスの中から窓
    のカーテンを開けて、雪の中で待っていた人達に手を振るシーン。北海道でそんな風に彼らを待っていた人は、それがどこの場所でどんな時だったのか知りたいと思うかもしれない。たとえばHISASHIが、因縁の札幌厚生年金会館に再び立ったシーン。彼は「もう怖くないじゃん」と言って、ギブスもボルトも取れた足で降り立つ。そこに、一瞬、事故の瞬間の粗い映像がかぶさり-もしかして、そこに日時が入っていたなら、もっとドラマチックに映ったかもしれない。けれど、当然のことながらそんなものは入らない。
     そんな映像が進んでいく中でハタと気付いたのは、このような形で公開されてはいるものの、この映像は、GLAYと共にした人達のためのフィルムなのではないか……ということ。そういえば1月1日の早朝、ライヴが終わった幕張の楽屋で、映画を撮った翁長裕氏とヒロ伊藤氏は、何100本というフィルムを2時間半に編集するのがどれだけ大変だったかを話して下さったのだけれど、「大変だ」と言う顔はとってもニコニコしていて、 「絶対に観てよ」と強く念を押す姿からは、彼ら自身のこの映像に対する思い入れが痛いほど伝わってきた。そう。この映像は彼らの日記であり、そこに
    は、それぞれのとても個人的な想いが込められているのだ。だから勿論、観る人を想定した作りにする必要なんてなかったし、だからこそ、信じられないほどの素顔が出る。

    EPISODE

    ■映画館での上映以降、2002年にGLAY会員制サイト「HAPPY SWING MEMBERS SITE」で分割上映を実施。
    DVDは2009年6月17日発売「THE GREAT VACATION VOL.1 ~SUPER BEST OF GLAY~」【初回限定盤B】に収録。
  • GLAY 秋葉原ジャック

    2000.04.02


    「VIDEO GLAY 4」のプロモーションのため秋葉原にてイベントを開催。

    REVIEW

    3日後に控えるビデオクリップ集『VIDEO GLAY 4』の発売を記念して、4月2日(日)に東京の秋葉原にある街頭ビジョン“スーパーライザ秋葉原”にてGLAYの映像が流れるというイベントが行なわれた。今回は東京のみということで、ビジョンの前に集まったファンは約1万人! 20分間という短い時間ではあったが、数日前に撮影されたメンバーからの最新コメントではビデオの内容と見所、今後の活動についてと、プロモーションビデオのディレクターである中野氏、翁長氏、浅井氏からはそれぞれ作品の解説やエピソードなどが語られ、久しぶりのメンバーの姿にファンは大喜び。メンバーが映る度にキャー!!という歓声が上がり、買い物に来ていたお客さん達を驚かせていた。さらにビジョンでの放映が終わった後も電気街のテレビ約1000台にはビジョンと同じ映像(メンバーのコメントはナシ)が終日流れ、まさに秋葉原がGLAY一色となった一日だった。
  • 4thミュージックビデオコレクション『VIDEO GLAY4』発売

    2000.04.05

    収録曲
    01. 誘惑  
    02. SOUL LOVE  
    03. BE WITH YOU  
    04. Winter, again (directed by Yutaka Onaga)  
    05. ここではない、どこかへ  
    06. HAPPINESS -WINTER MIX-  
    07. HEAVY GAUGE  
    08. Winter, again (directed by Hiroyuki Nakano)

    INFORMATION

    GLAYのビデオクリップ第4弾。「誘惑」「SOUL LOVE」「BE WITH YOU」ほか全8曲収録。
    「SOUL LOVE」は各メンバーごとのマルチアングルverも収録
    ジャケットのイラストはTERU。

    REVIEW

    見どころはたくさんあるが、やはり一番ファンにとってうれしいのは『HEAVY GAUGE』だろう。彼らが次の次元へ突入したことを示唆する最新アルバムのタイトル・チューンであり、しかもこの映像自体TV等で全編オンエアの予定はないということでまさに、これだけでも本作を購入する価値があるという感じだ(DVD版はメンバーそれぞれのサブ・アングル映像も特別収録)。筆者はデビュー当時から彼らを傍で見続けてきたが、GLAYというバンドはあまりにもピュアで生々しいゆえに時にはある種の悲壮感にも似た感覚を度々感じてきた。だが、本作は全編ポジティブさが先行し漂っている。それは何度も言うようにやはり冒頭で述へた1年間が深く影響していると思う。ピュアでせつなくて生々しくポジティブ、これこそが今のGLAYそのものの姿であり、それが4月からのツアーでますます深く広がっていくはずだ。その意味では、図らずもバンドの過渡期かギュッとそのまま詰め込まれた貴重な作品たと思う。

    誘惑(directed by 中野裕之)
    曲のイメージをそのままパックしたような映像。超ハイパーなメリーゴーランドに乗っているようなカメラワークと速いカット割り、カラフルなスピード感ある映像は何度でも見たくなる。

    SOUL LOVE(directed by 翁長裕)
    ここちらはメイキング風の映像で、メンバーも終始笑顔。D.I.E.とTOSHIも交えて、メンバー全員が楽器を替えたり、歌ったりと遊びながらじゃれ合って最後までひたすら楽しい雰囲気が続く。

    BE WITH YOU(directed by 中野裕之)

    画面は一転、モノクロのTERUのアップからスタート。NYでのロケらしく、街を歩くメンバーの姿も。摩天楼を見上げるカットを挾みながら、路地裏のセットで演奏するメンバーの存在感が素晴らしい。

    Winter,again(directed by 翁長裕)
    雪の舞う白い大地で撮影された作品。荒く生々しい映像処理でTERUの瞳の青と唇の赤が協調され独特の色の配色が非常におもしろい。TERUを中心に進みながら雄大な背景が徐々に映しだされる。

    ここではないどこかへ(directed by 浅井健)
    本作の中では唯一ストーリー性のある作品。古代の遺跡に囲まれた小さな川の上の石に乗ったメンバーが演奏する。羽ばたく烏はおそらく自由を、そして遺跡は時間軸を象徴しているのだろう。

    HAPPINESS -WINTER MIX-(directed by 浅井健)
    セットから衣装まですべて白のイメージで統一されている。無機質で近未来的な全体像で、ゆったりしたニュアンスの中、挿入される細かいカットが印象的。グラスの水が人間性の根本だろう。

    HEAVY GAUGE(directed by 浅井健)
    一方、こちらは同じ近未来的でもダーク・サイドを描いたような映像。廃墟の上での演奏姿はリアルな重みがある。バンド自体の破壊と再生がそのまま表現されており、新たな可能性を強く感じる。

    Winter,again(directed by 中野裕之)
    もうひとつのバージョンは、雪をイメージ的にとらえ、全編に光が浮遊するキラメいた映像に転換されている。奥行きのあるセットの中で縦横無尽に弾けるメンバーの動きが中心になっている。
  • CLUB CITTA' TRANSFORM-2001 SPECIAL "LIGHT GAUGE"開催 CLUB CITTA’川崎にてシークレットライブ

    2000.04.07

    クラブチッタ川崎にて、CLUB CITTA' TRANSFORM-2001 SPECIAL "LIGHT GAUGE"開催

    INFORMATION

    ~SE~
    01. LEVEL DEVIL
    02. グロリアス
    03. 生きがい
    04. Freeze My Love
    05. Savil Row
    06. Summer FM
    07. ここではない、どこかへ
    08. 新曲(とまどい)
    09. Will Be King
    10. HEAVY GAUGE
    11. 月に祈る
    12. 口唇
    13. 新曲(MERMAID)
    14. サバイバル
    15. 誘惑
    16. HAPPINESS

    [ENCORE]
    01. FATSOUNDS

    REVIEW

    ツアー前にライブがやりたい!! というメンバーの熱い要望により急遽決定したこの日のライブは、ツアー前のウォーミングアップ(笑)ということで、タイトルも“HEAVY GAUGE”ではなく“LIGHT GAUGE”。また、会場となったクラブチッタ川崎は、本来ならば3月末日をもって建て替えのために一年半の休業となるところを、GLAYがやるなら!と一日だけ再業してくれてのスペシャルライブとなった。
    ライブが始まると客席からは大歓声が起こり、メンバーもそれに応えるようにオープニングからハイテンション。一曲一曲ライブのカンを取り戻すかのように演奏する。『ここではない、どこかへ』ではTAKUROのイントロが合わず「ごめん、もう一回(笑)」とやり直す場面や(そんなところがウォーミングアップ!?)、MC中に客席から「人が倒れてる!」という声がかかるがなかなか気づかず、やっと気づいたかと思うと「大丈夫? 気づかなくてゴメンね。俺もね、今はライブをやるだけで余裕がないのね。自分のことで精一杯で…」とコメントするTERU…そう、ちょうどギターを弾きながらの新曲を披露する直前だったからなのだ(笑)。そして、本邦初公開となった、この時点ではタイトル未定の新曲を演奏する。さらに、その数曲後にはもう一つの新曲を披露し、『HAPPINESS』で終了…となるはずが、みんなの熱いアンコールに応えてもともと予定されていなかった『FATSOUNDS』を演奏すると、盛り上がりは最高潮!! ますますツアーが楽しみとなったライブだった。

    EPISODE

    JIROデザインのTシャツが販売された。
  • 『J-PHONE presents GLAY ARENA TOUR 2000 “HEAVY GAUGE”』前半スタート

    2000.04.15


    GLAY ARENA TOUR 2000 "HEAVY GAUGE"前半戦(4.15~6.28)が代々木競技場第一体育館 からスタート。

    04/15 代々木競技場第一体育館
    04/16 代々木競技場第一体育館
    04/18 代々木競技場第一体育館
    04/19 代々木競技場第一体育館
    04/22 盛岡市アイスアリーナ
    04/23 盛岡市アイスアリーナ
    04/26 宮城県総合運動公園(仙台グランディ21)
    04/27 宮城県総合運動公園(仙台グランディ21)
    04/29 宮城県総合運動公園(仙台グランディ21)
    04/30 宮城県総合運動公園(仙台グランディ21)
    05/03 石川県産業展示館4号館
    05/04 石川県産業展示館4号館
    05/06 石川県産業展示館4号館
    05/07 石川県産業展示館4号館
    05/10 新潟市産業振興センター
    05/11 新潟市産業振興センター
    05/13 新潟市産業振興センター
    05/14 新潟市産業振興センター
    05/17 神戸ワールド記念ホール
    05/18 神戸ワールド記念ホール
    05/20 神戸ワールド記念ホール
    05/21 神戸ワールド記念ホール
    05/27 長野エムウェーブ
    05/28 長野エムウェーブ
    05/31 広島グリーンアリーナ
    06/01 広島グリーンアリーナ
    06/03 広島グリーンアリーナ
    06/04 広島グリーンアリーナ
    06/07 名古屋レインボーホール
    06/08 名古屋レインボーホール
    06/10 名古屋レインボーホール
    06/11 名古屋レインボーホール
    06/14 大阪城ホール
    06/15 大阪城ホール
    06/17 大阪城ホール
    06/18 大阪城ホール
    06/24 真駒内アイスアリーナ
    06/25 真駒内アイスアリーナ
    06/27 真駒内アイスアリーナ
    06/28 真駒内アイスアリーナ

    REVIEW


    クラブチッタ川崎でのウォーミングアップ(笑)と、3日間にも及ぶ入念なゲネプロを経て、いよいよ待望のGLAY ARENA TOUR 2000“HEAVY GAUGE”がこの日、代々木競技場第一体育館からスタートした。


     アルバム『HEAVY GAUGE』を引っさげ、いよいよ全国ツアーに乗り出したGLAY。東京での初日は、4月15日の代々木第一体育館。この会場で、15、16、18、19日の4日間、彼らは超満員のオーディエンスを熱狂させた。本誌が訪れたのは19日。アルバムの性質上、シンプルで聴かせることに重きを置いたパフォーマンスになる
    のでは…と予想していたが、実際にはさらに原点を感じさせるステージだったように思う。メンバーはそれぞれ、歌やプレイに集中し、それによって醸し出すグルーブを楽しんでいるように見えた。会場こそ、デカい規模だけれど、ライブハウスでの空気に近いものが漂う。最初のMCでのTERUが、元気に語りかけた。
     「OK!代々木!思い切り楽しんでくれよ。今日は一緒に歌える曲もあるんで」
     もちろん、『HEAVY GALUGE』からの曲が中心だが、彼らが昔から大事にしてきたナンバーも合間にしっかりと顔を出す。しかも、多くの人に知られた曲ばかりなのだ。観客にとっても、それぞれの思いが各曲につまっているのだろう。かなりの人が一緒に歌っている声が響いてくる。
     「今日は幸せ感じながらライブやってます(ここで拍手)……いいから、いいから(笑)」
     MCの合間にも、こうやってTERUは飾らない部分をみせる。印象的だったのは、新旧おりまぜての構成の中で、ミディアム・テンポの曲になると、場内がじっと聴きいっているところ。曲が終わると、それこそ拍手がわきおこる。かと思えば、フリー・セッショ
    ン風に曲をつなげていったりするようなラフでカッコいいプレイも見せつけてくる。HISASHIやTAKUROのからみも、時おりジャンプしながらベースを弾きまくるJIROも楽しそうだ。当然、彼らのステージにはハイテクな演出もつきもの。しかし、今回ばかりはその演出より、メンバーの熱さのほうが勝っていたようだ。さらに、バンドからはこんなプレゼントが―。
     「もっと盛り上がりたいんで、新曲を用意しました!」
     CDで最初に聴くよりも、ライブで新曲が楽しめるのは何よりうれしい演出である。そして、誰もが待ち望んでいた曲調であったことは付け加えておこう。
     こうして、本編はアッという間に終了。やはり、なじみ深い曲が多かっただけに、時間の感覚がすっ飛んでしまう。アンコールでは、アドリブ風の歌でスタート。その後、またまた懐かしい曲を含めて、たっぷりとノリのいい曲が披露されていく。
    「最高だったぜ!」
     最後にメンバー全員、ステージ上でシメのジャンプ。観客も一緒に高く飛び上がる。メンバーの表情が実にカッコよかった。無邪気に笑うJIROやHISASHI、男らしさを増したTERUやTAKURO。充実の笑顔を見ていると、なんだかこのままライブが終わってしまうのがもったいない気がした。と、一度はステージわきに引っ込みかけたメンバーがまた戻ってくる。
     「ホントに1曲だけ(笑)」
     バンドのこんなイキなはからいに、観客は大喜び。完璧なエンターテインメントに徹したハイテクなライブもカッコいいけれど、ノリー発、予想外のハプニングのあるステージは、やはり基本!なんだか、そんなベーシックに立ち返ったGLAYの精神を感じた。
    これから長いツアーになる。各地で、彼らがそんなパワーをはき出してくれると思うと楽しみだ。ライブが終わってから、昨年のある取材で、TERUが言っていた言葉を思い出す。
     「前回のツアーではお客さんにパワーをもらった気がするんで、今度は僕らがパワーをあげられたらいいな」
    HAPPY SWING会報Vol.18
  • 『LIGHT GAUGE たびたび…』Zepp Sapporoにてシークレットライブ

    2000.06.29

    HEAVY GAUGEツアー 真駒内アイスアリーナ公演の翌日、Zepp SApporoにてシークレットライブ『LIGHT GAUGEたびたび…』を実施。

    INFORMATION

    SET LIST
    01.LEVEL DEVIL
    《MC》
    02.SURVIVAL
    03.彼女の“Modern…”
    04.誘惑
    05.とまどい
    06.生きがい
    07.HOWEVER
    08.I・N.Y
    09.HEAVY GAUGE
    10.FATSOUNDS
    11.MERMAID
    12.COME ON‼
    13.ACID HEAD
    [ENCORE]
    01.SUTTER SPEEDSのテーマ

    REVIEW

    リハーサル終了後、楽屋には今日もせっせとTシャツ作りに勤しんでいるHISASHIの姿が…そう、シークレットライブでは恒例(?)となった、NEVER MIND用の衣装作りである。手のあいている人からそれぞれ言葉や絵を書いたり、ハサミで切ったりと、オリジナリティ溢れたTシャツに仕上げていくメンバー。みんな真剣だ(笑)。と、そこへ別室にてレギュラーラジオの収録を終えたTAKUROがやってきて、早速Tシャツ作りに参加。「過去最高のを作ろう!」と、まずはTシャツに書く言葉を考えるのだが、なかなか良い言葉が浮かんでこないらしく、かなり悩んでいる様子。
    Tシャツが完成したHISASHIは、次にトレードマークであるサングラスの微妙な曲がり具合を鏡を見ながら調節。また、NEVER MINDはパンクバンドのはずなのに、メイクルームから帰ってきたTOSHIの髪型はなぜか七三分け(笑)。さらにTシャツがYシャツに(下の写真参照)!?と、除々にそれらしくなってきたメンバー。そして全員の準備ができると、「前座のNEVER MINDの皆さん、GLAYさんの邪魔にならないように、話は短めにお願いします」と舞台監督の増渕氏にクギをさされながらも、いざステージへ──ボーカルのHISA…じゃなかった(笑)、トニーがステージに現われると、まさかの登場に客席からはものすごい歓声。そして、いつものなまり口調でメンバー紹介をしながら一人ずつステージに呼び込み、NEVER MINDの十八番『ANARCHY IN THE U.K.』を演奏すると、あまりにもヘタクソな演奏にマネージャータッキーのハリセンがトニーの頭に炸裂。予定よりちょっと早いタイミングにアレッ!?という顔をしつつも(笑)、気を取り直してもう一度演奏するが、今度もやっぱり増渕氏のハリセンが飛んできて、結局最後まで演奏できずにステージから逃げ去るNEVER MINDなのであった。
    それから少しして、いよいよGLAYが登場。ところが、『LEVEL DEVIL』や『彼女の“Modern…”』が終わった次の瞬間にメンバーはNEVER MINDの『POWER NEVER MIND』を演奏し、さらに『HOWEVER』の後には、いつの間にやらHISASHIが手にしていたラジカセからNEVER MINDの『What's goin' on~極悪トニー~』が流れてくると、これまたNEVER MINDの『I・N.Y』を演奏…と、なぜかNEVER MINDのカバー(?)をするGLAY(笑)。そして、そんなGLAYなんだかNEVER MINDなんだかわからないライブは(笑)、楽しい雰囲気の中、約1時間半続いたのであった。
    (HAPPY SWING VOL.18)
  • 19th SINGLE「MERMAID」リリース

    2000.07.19


    収録曲
    01. MERMAID
    02. ROCK ICON
    03. MERMAID (instrumental)
  • hide Museum Cafe La Psyenceにてシークレットライブ

    2000.07.22


    hide Musiumオープンを記念して、hideMUSIUM内のイベントスペース"Cafe La Psyence"にてライブを行う

    INFORMATION

    SET LIST
    01. ROCKET DIVE
    《MC》
    02. ROCK ICON
    03. FATSOUNDS
    04. 誘惑
    05. 生きがい
    《MC》
    06. とまどい
    《TAKURO MC》
    07. SPECIAL THANKS
    08. HEAVY GAUGE
    09. MERMAID
    10. COME ON‼
    《MC》
    11. SURVIVAL
    12. MISERY

    [ENCORE]
    01. TELL ME
    02. ACID HEAD

    REVIEW


    今年7月20日、横須賀にオープンしたhideミュージアム。その1階部分に位置するライブスペース“Cafe La Psyence”にて、2000年7月現在HAPPY SWINGの会員であり、以前hideオフィシャルFan Club“JETS”に入会していた方を対象にGLAYのライブが行なわれました。
    まず、会場に到着したメンバーはミュージアム内を見学。それからしばらくしてリハーサルが始まり、まずはhideさんの曲である『ROCKET DIVE』を演奏するメンバー。今日は『ROCK ICON』と『SPECIAL THANKS』をライブで初披露する他、hideさんの曲も何曲か演奏するのだ。
    リハーサルが終わると、ミュージアムの隣にあるレモネードショップに行き、ファンの子に紛れてhideグッズを購入するTAKURO。楽屋に戻ってきて早速、買ってきたばかりの写真集を嬉しそうに開く。さらにTAKUROはメイクが終わると、「TAKURO、横須賀の街に飛び出していきます」と言ってスタッフと車で出かけてしまった。開演までかなり時間があるため、と~ってもヒマなのだ。そして開演20分前、なぜかシングル『MERMAID』を買って帰ってきたTAKURO。駅前をブラブラしてきたらしく、「サインいっぱい書いてきたよ」とのこと。また、TERUはスタッフに買ってきてもらった“横須賀”とでっかく書かれたTシャツ(なんてベタな…笑)に着替えて気合いも十分!と、全員の準備ができたところで、いざメンバーはステージへ。会場にはhideさんもGLAYも大好きな人が集まっているということで、一曲目の『ROCKET DIVE』から全員で大合唱。いつにも増してメンバーも元気で楽しそうに演奏をしていて、それが客席のみんなにも伝わっているのか、会場全体が和やかムード。途中のMCでは、「みんなhideさん好きでしょ? 俺も大好き!」と、hideさんについてTAKUROが熱く語る場面もあり、本編12曲と曲数は少なかったものの、中身の濃い内容にみんな大満足!! また、会場の外に“音だけでもいいから聴きたい”と集まっていたファンにもライブを観せてあげようと、アンコールでは入口の扉を全開。まさか中の様子が観れるとは思っていなかったファンは大喜びで、会場の中も外も大盛り上がりの中ライブは終了。この日のライブは、メンバーもファンもスタッフも、会場にいた全ての人が本当に楽しそうにしている姿が印象的であった。
    (HAPPY SWING Vol.18)

    EPISODE

    HIDE MUSEUM
    2000年7月20日開館 2005年9月25日閉館
    当初3年間の運営予定で開館したが、世界中から35万人以上の人が訪れる場所となり、期間を約2年延長した。
  • LIVE VIDEO/DVD「GLAY EXPO '99 SURVIVAL LIVE IN MAKUHARI」リリース

    2000.07.31

    【収録曲】
    01. OPENING  
    02. HAPPY SWING  
    03. 口唇  
    04. グロリアス  
    05. SHUTTER SPEEDSのテーマ  
    06. More than Love  
    07. サバイバル  
    08. 生きてく強さ  
    09. Yes, Summerdays  
    10. summer FM  
    11. INNOCENCE  
    12. Freeze My Love  
    13. HOWEVER  
    14. ここではない、どこかへ  
    15. LADY CLOSE  
    16. TWO BELL SILENCE  
    17. MISERY  
    18. 誘惑  
    19. COME ON!!  
    20. ACID HEAD  
    21. I'm in Love  
    22. 彼女の"Modern…"  
    23. ビリビリクラッシュメン  
    24. BURST  
    25. ENDING

    INFORMATION


    1999年7月31日、幕張メッセの広大な駐車場で、日本音楽史上に残る20万人というオーディエンスを集めた伝説のライヴ・イベント“GLAY EXPO ’99 SURVIVAL”を収録したDVD。

    REVIEW

    いやあ、ステージのメンバーも客席もみ~んなイイ笑顔。思わずこちらまで顔がほころんでしまう・・・。あの20万人もの観客を集めて行なわれた日本音楽史上最大のライブ・イベント「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」がついにビデオ&DVD化!よくもこれだけの楽しそうな空気をパッケージできたもんだと感心しきり。そこに参加できたことが幸せっ!という20万人分の思いが画面からあふれ出ているのだ。もう本作はただライブを記録したのではなく、GLAYとサポート・メンバー、数多くのスタッフたち、参加した観客たちとでっくりあげたひとつの作品といっても過言ではないと思う。特に何か凝った映像処理がほどこされているわけではないのだが、ひとつひとつのカットが心に深く染み入る。おそらくそれは、メンバー自身がもつ“温かさ”からくるのではなかろうか。この1本さえあれば、いつでもあの夏の日に帰ることができる。