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『HOWEVER』ドラマ主題歌タイアップ決定
1998.01.09
シングル『HOWEVER』が、
TBS系金曜ドラマ「略奪愛・アブない女」 主題歌タイアップ決定
(毎週金曜日 21:00~)INFORMATION
ドラマの中の音楽をTAKUROが担当。サウンドトラックは、2/25に発売MEMBER'S COMMENT
TAKURO
「担当ディレクターが、実は途中で飽きたというくらい年末は「HOWEVER」をレコーディングしてた。でも、毎回TERUの調子はどうなんだろうというところで緊張感はあったし、やっぱり俺たちにとっては1本1本が真剣勝負だったから、同じ曲をやり続けることが気分的に辛いということはなかった。年明けのテレビでは、ちょうどリハスタに入っている頃だったから、アコギ・バージョンとかピアノ・バージョンとか自分たちが飽きないようにアレンジを変えてやってたしね。またあの曲はドラマの主題歌にもなったわけだけど、発売後半年がたってもう自分の中ではスタンダードになってたから、ドラマ制作側がたとえばジョン・レノンの「Starting Over」を選ぶのと同じような感覚で「HOWEVER」を使ってくれるんだとしたらいいんじゃないかと思った。タイアップをつけないというポリシーを貫いてあそこまでいったという意味ではひとつの達成感はすでにあったしね。ドラマに使われることで意味が広がったりイメージが限定されたりするのは、結局その楽曲の持っている運命でしかないと思う。俺としてはドラマのサントラをやったことのほうが面白かった。GLAYのこれまでの素材の中から台本の雰囲気に合うものを探して、完成形を崩すっていうのが課題だったからね。 」
Future -
「VIDEO GLAY 3」発売
1998.02.04
収録曲
1.Yes, Summerdays
2.Together
3.BELOVED
4.a Boy ~ずっと忘れない~
5.口唇
6.RHAPSODY
7.HOWEVER
8.春を愛する人
「VIDEO GLAY 1」「VIDEO GLAY 2」「VIDEO GLAY 3」をLD化し、同時リリース(現在は廃盤)INFORMATION
REVIEW
GLAYにとっての97年は、まさに快進撃だった。リリースする曲はすべてロングセラーとなり、アリーナツアーは大成功(その模様を収録したビデオもバカ売れ)、ベストアルバム『REVIEW』は450万枚をこえるセールスを記録し、暮れの風物でもある日本有線大賞、全日本有線放送大賞では大賞を、そして日本レコード大賞ではアルバム大賞を受賞し、国民的祭典の紅白歌合戦出場と、年の瀬ギリギリまでその勢いは衰えなかった。
そして98年,大躍進の反動を懸念する声も耳にするけれど、どうやらそれも杞憂に過ぎないようである、まずは2月4日、彼らのビデオ・クリップ集「VIDEO GLAY3」がリリースされる。今となっては、長髪のTERUとTAKUROの姿が懐かしくさえ思える「Yes,Summerdays」から、 最新曲「HOWEVER」まで全8曲がここには収録されている.スタジオでのシンプルな演奏シーンで構成された「Yes,Summerdays」、感極まったTERUが涙する場面が印象的な、ライブ・シーンをコラージュした「Together」、アイスランドの果てしない大地と、オーディエンスのいないコンサート・ホールでの演奏シーンをミックスした「BELOVED」、廃屋ふうの室内での演奏にメンバーそれぞれのオフ・ショットを織りまぜた「a Boy~ずっと忘れない~」(ここに出てくるTAKUROの部屋は、彼が実際に住んでいた部屋らしい)、グラフィック処理を施したダークなトーンとスピード感が同居した「口唇」、一転して、ロサンジェルスのぬけるような青空のもとでの大がかりな撮影シーンと、街で買い物をしたりダイナーでゲ 一ムに興じるメンバーの素の様子が見られる「RHAPSODY」、海辺、突き抜ける空の下、緑や風の中を踏みしめるように歩く彼らの姿と市井の人々のさまざまな表晴が行き交う「HOWEVER」、そして「春を愛する人」(映像の中身は未確認)と、みどころは満載。GLAYが、世間一般に注目され始めたころから現在までの足跡が手にとるようにわかる作品である。
GB
ファン待望のクリップ集第3弾。「YES,Summerdays」から、年代順にシングル曲を網羅したもので、おなじみのヒット曲がごっそり楽しめる選曲がうれしい。スタジオ撮影によるアグレッシブな演奏シーンから、情感豊かにTERUが歌い上げるラブ・ソングまで、カメラはさまざまなアングルで彼らの魅力に迫っている。『BELOVLD』での大ブレイクから、トッブ・パンドにのぼりつめた「□唇」「HOWEVER」と続くヒット、わずかな間ながら、カメラがとらえたメンバーの表情は確実に、変化している。LAでの撮り下ろしショットが楽しめる「RHAPSODY」もおススメだ
WHAT'S IN? -
『GLAY TOUR '98 pure soul』 のチケット発売
1998.02.15
4月17日よりスタートする『TDK presents GLAY TOUR '98 pure soul』 のチケット発売日。
電話回線がパンクし、社会現象になる。
INFORMATION
REVIEW
GLAY人気にNTTたじたじ チケット予約殺到電話回線パンク
十五日午前十時ごろから約一時間、全国で電話がかかりにくくなった。NTTによると、人気ロックバンド「GLAY」のコンサートチケットの予約電話が殺到した影響とい う。
チケット予約は東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、金沢の計十六ヵ所で受け付けており、それぞれの番号に全国からの電話が集中した。このため、電話交換機や回線のネットワークの処理能力を超えた。NTT広報室によると、特定番号に通語が集中すると予想される場合、あらかじめ他の番号に影響しないように制御している。「今回は通話量が予想を上回ってしまった」という。通話が集中して電話がかかりにくくなる状況は、阪神大震災の発生時などにもあった。広報室の担当者は「コンサートチケットの予約によるものは、近年記憶にない」と語った。長野冬季五輪のプレスセンターでも一時、不通となった。スキー・ジャンプの ラージヒルの開催時間なったため、記録の伝達などに影響した。
朝日新聞
予約電話殺到で不通 全国各地で約2時間
十五日午前十時ごろから、東京、大阪、名古屋、福岡など十六都市でコンサートチケットの予約電話が殺到したことに端を発し、正午ごろまで約二時間にわたって、全国各地で電話がかかりにくくなった。
長野五輪のプレスセンターでも、スキー・ジャンプのラージヒル競技の最中、電話が一時不通となった。NTTによると、同日午前十時から、人気ロックバンド「GLAY」などが全国各地で電話によるチケット 予約を開始したところ、各地の交換機の能力を超え、コンピューターが自動的に一回線の接続を制限、影響が全国に広がったという。
NTTでは、「一人の利用客が全国の申し込み受付番号に続けざまにかけたりすると、回線を制御しきれなくなる。リダイアル機能のついた電話の影響も考えられる」と分析している。
読売新聞 -
BESTアルバム『REVIEW ~BEST OF GLAY~』がオリコンチャート売上得点の、過去最高得点を記録
1998.02.16
-
『GLAY SONG BOOK~TBS系金曜ドラマ「略奪愛・アブない女」オリジナルサウンドトラック』発売
1998.02.25
TBS系金曜ドラマ「略奪愛・アブない女」サウンドトラック
【収録曲】
01. 月に祈る ♯1
02. Freeze My Love (orchestra)
03. 春を愛する人 (orchestra)
04. HOWEVER (回想のテーマ)
05. 都忘れ (orchestra)
06. Yes, Summerdays (orchestra)
07. INNOCENCE (orchestra)
08. 月に祈る ♯2
09. HOWEVER (orchestra)
10. Trouble On Monday (orchestra)
11. Miki Piano (別れのテーマ)
12. 月に祈る (orchestra)
INFORMATION
REVIEW
まさにGLAYの新作!?TAKURO監修の1枚
いわゆるメジャー感のある楽曲、ポピュラリティを純粋に追求した楽曲を書かせたら、TAKUROの右に出る者はまずいないだろうと思う。GLAY自体、基本がごくシンプルなバンド形態なだけに、彼らが生み出す作品は当然人間的な温度を内包ずることになり、絶対的な説得力のあるメロディをさらに助長させるのだ。2月25日に発売される『GLAY SONG BOOK』は、いわばGLAYの音楽的な骨格を知るに絶好の1枚である。現在オンエア中のTBS系ドラマ『略奪愛・アブない女』のサウン ドトラックなのだが、ドラマ全体の音楽監修をTAKUROが務めていることで、GLAYのニュー・アイテムとしての色合いも結果的に濃くなった。主題歌となっている「HOWEVER」を筆頭に、「春を愛する人」「都忘れ」など、アルバムでも人気の高い曲が、繊細なオーケストラ・アレンジによって、また違った表情を見せている。どちらかといえばGLAYのエモーショナルな部分が強く打ち出されていたシングル「Yes,Summerdays」が、壮大なオーケストレーションに彩られるという意外なところも面白いアルバム『BEAT out!』の中でも小気味良いビート感が印象的だった「TROUBLE ON MONDAY」に至っては、おおよそ素人には考えつかないような、かわいらしい感じのストリングス・アレンジがなされている。この大がかかりなアレンジに耐えうるのは、やはりメロディの存在感とその強さあってこそ"事実、インストゥルメンタルでありながら、あまりBGM的ではないのだ。この原稿を書きながら、実は試聴用テープを流しっぱなしにしているのだが、思わず意識が音楽のほうに奪われてしまう。画一的なオーケスト ラではなく、かなりクラシカルな手法で丁寧に作られたサウンドだから、楽曲がそもそも生まれ持った世界観も何ひとつ失われることがないのである。特に、劇中での"別れのテーマ"とされる「MIKI PIANO」は、オリジナル・バージョンがたたえていた透明な哀しみを、みごとなまでに表現している。『GLAYSONGBOOK』というタイトルもまたいい。しなやかなまでに変幻していくサワンドにも揺るがない、GLAYサウンドの真骨頂が、こうした企画盤で見られるのだから.言い得て妙という気もする。なんにせよ、TAKUROのずば抜けたソングライティング・センスをあらためて実感する1枚。ご自慢のCDライブラリーに並べても、他の作品に決して引けをとらないことは確実だ。MEMBER'S COMMENT
TAKURO
またあの曲(HOWEVER)はドラマの主題歌にもなったわけだけど、発売後半年がたってもう自分の中ではスタンダードになってたから、ドラマ制作側がたとえばジョン・レノンの「Starting Over」を選ぶのと同じような感覚で「HOWEVER」を使ってくれるんだとしたらいいんじゃないかと思った。タイアップをつけないというポリシーを貫いてあそこまでいったという意味ではひとつの達成感はすでにあったしね。ドラマに使われることで意味が広がったりイメージが限定されたりするのは、結局その楽曲の持っている運命でしかないと思う。俺としてはドラマのサントラをやったことのほうが面白かった。GLAYのこれまでの素材の中から台本の雰囲気に合うものを探して、完成形を崩すっていうのが課題だったからね。
その作業から『GLAY SONG BOOK』という作品が生まれたわけだけど、あれはサントラというよりむしろGLAYのインスト・バージョン。ドラマでは使われてない曲もたくさん入ってる。ああいうものを作ると自分の音楽のクセを改めて把握できるね。一番顕著なのはBメロからサビにいくときの感じかな。もしかしてあそこを取ってGLAYというのかもしれないと思うくらいひとつの流れがある。逆にいうと同じような印象を持つ曲っていうのは、ポイントを一つくらい変えるだけで新しい試みみたいなものを感じるわけで、それは新曲作りにはすごく役に立った。
the Future -
『I'm in Love』 レコーディング
1998.03.01
スタッフ、関係者、友人(ミュージシャン、 エンターティナー、コメディアン、ラジオDJ等)参加によるレコーディング。INFORMATION
このレコーディングの模様は左記写真DVD『“SUMMER of’98”pure soul in STADIUM DVD』の特典映像として収録されている。
この映像はライブの際には、ライブ終了後スクリーンに映し出された。EPISODE
CDクレジットより参加者一覧
Akihisa Souguchi、angie、Atsunori Masubuchi、Bucky Koba、CHIROLYN、Hideki Takama、Hiroyuki Koike、Izumi Yamaguchi、Kanako Nakayama、Kaori Osumi、Kazuko Takamiyagi、Kiri Segawa、Kumi Konno(CRIPTON)、Kyoko Tomita(W-VISION)、Mina Nagashima、Naomi Matsushima(OTHERO)、Nao、Naoko Osawa(CRIPTON)、Nestor Takamiyagi、Sarina Suzuki、Sawako、Shigekazu Yamato(CRIPTON)、Shu Yamamoto、Takeshi Nomura、Tomoko Kawakami、Tomoko Nakajima(OTHERO)、Reiko Mizumura -
第35回ゴールデンアロー賞 音楽賞受賞
1998.03.02
-
第12回目日本ゴールドディスク大賞受賞
1998.03.04
第12回目日本ゴールドディスク大賞
BESTアルバム『REVIEW ~BEST OF GLAY~』
ベスト・ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー
LIVEビデオ『HIT THE WORLD GLAY Arena Tour '97 at Yoyogidaiichitaiikukan』
ベスト・ミユージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー
アーチスト・オブ・ザ・イヤー"の3部門 を受賞REVIEW
今年で12回目を迎える「日本ゴールドディスク大賞」の授賞式が、3月4日に渋谷のNHKホールで行われた。この賞はレコードセールスをもとに、1年問の音楽シーンをにぎわせたアーチストに贈られるもので、司会に赤坂泰彦と西田ひかるを迎え、受賞した国内外40アーチストのうち13アーチストが一堂に会した。
今年度の授賞式はGLAYの独壇場だったといえるだろう。"ベスト・ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー"に"ベスト・ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー"、そして音楽関係者の投票によって選ばれる"アーチスト・オブ・ザ・イヤー"の3部門に輝き、アルバム『REVIEW~BEST OF GLAY』が、500万枚を超すセールスを記録している貫禄を見せつけた。ヒットナンバー「HOWEVER」の前奏がかかると観客は総立ち。なかにはこの日のために大きなプラカードを持参していたファンもいて、彼らのライブ会場のような盛り上がりだった。TERUが「みんなのおかげで日本記録達成だー!」とファンに感謝すると、リーダーのTAKUROは「自分たちの活動のなかでいちばん重要視しているのがライブ。そのライブビデオが受賞してうれしく思います。ボクたちが強気な日も弱気な日も応援してくれてありがとう」とコメント。
オリコンThe Ichiban -
ホテル・オークラにて記者会見
1998.03.05
ホテル・オークラにて記者会見。
98年上半期の活動計画が発表される。
この日発表されたのは次の2点。
○4月29日、シングル2枚同時発表
○8月からのスタジアム・ツアーINFORMATION
REVIEW
月4日に発表された第12回日本ゴールドディスク大賞で、ベスト・ロック・アルバムとベスト・ミュージック・ビデオ、アーティスト・オブ・ザ・イヤーの3部門を受賞。人気・売り上げともに日本一のバンドであることを証明したGLAY。その受賞式の翌日、3月5日に、GLAYが98年の活動予定を発表する記者会見を行なった.まずはTAKUROが,4月29日に「誘惑」と「SOUL LOVE」というシングルを2枚同時リリースすることを発表、「誘惑」は「ライブの起爆剤になる曲になればと思ってつくった」へTAKURO)というアップ・テンポな曲で、TDK"ミニディスクXAシリーズ"キャンペーン・ソングにも決定。同CMにはGLAYの4人も出演するので、大いに話題を呼びそう。一方「SOUL LOVE」は、GLAYのポップな面が強調されたさわやかな曲、こちらはカネボウ"ブロンズラブ"98夏キャンペーン・ソングに決定。さらに8~9月にはスタジアム・ツアーを行なうことも発表。ライブへの抱負および受賞の感想を彼らはこう語った。「ステージでは〔テレビで見られない)GLAYのマジックがたくさんあるので、GLAYの本当の魅力っていうものを見せたい」(HISASHI〕、「REVIEW」が日本一になったのはすごくうれしいニユースでしたけど、今度はオリジナル・アルバムで勝負したい」(TAKURO)、「今はまだまだ"現象"な感じがするんで、それを"伝説"にできるような活動をしていきたい」(JIRO)、「今、いっしょに歩いている人たちと本当に信頼しあい、これからもGLAYの伝説をつくっていけたらと思ってます」(TERU)
CDでーたMEMBER'S COMMENT
記者会見全発言
(メンバーの発言をすべてそのまま掲載、実際はこれに加えて、司会者からの発表、レコード会社及び事務所からのコメントと詳細の説明があった)
TAKURO「みなさん、今日は本当にお忙しい中、こんなにたくさん集まっていただき、どうもありがとうございます。先ほど司会の方から聞いたと思うんですが、今GLAYはシングルの制作およびプロモーション・ビデオの撮影、そしてもろもろありまして...、こういう形で発表させていただくこと を許してほしいんですけど。」
--GLAYの98年上半期活動計画について。
TAKURO「昨年97年のGLAYは、シングル「口唇」、そして「HOWEVER]、ベスト・アルバム「REVIEW~BEST OF GLAY」の、音源としてはこの3つが発表されたわけなんですけれども。実際のところ新曲というのは「HOWEVER」と「口唇」、そしてそのカップリングという、去年はなかなか新曲を聴かせる機会が少なかったので、まず今年98年におきましてニュー・シングルを、2枚同時発売したいと思います。それは、4/29に発売することを決定します。タイトルがですね、1枚は「誘惑」。そして、この曲はTDKとのタイアップも決まりまして、キャンペーン・ソングとして使われることになりました。もう1曲のタイトルが「SOUL LOVE」という曲で、この曲もすでにカネボウとのタイアップが決定しており、キャンぺーン・ソングとして使われることが決定いたしました。 2枚同時リリースというのはGLAYにと⊃ても初めての試みなんで、今からメンバーもちょっと、期侍と不安が入り交じっているんですけども。ジャケットなどは、2枚それぞれの曲のイメージに合った色分けをして発表したいと思っています。」
(カネボウのCMとTDKの店頭用PVが放映されたのち)
--JIROさん、今のCMを見ての感想を。
JIRO「僕もちゃんとしたやつは初めて見たんですけど、僕ら、こんなナリしてて、あんな爽やかなCMソングに使われるとは、とても光栄に思ってます。」
--HISASHIさん、TDKのCM撮影のときのエピソードを。
HISASHI「今回のTDKのCMっていうのは、GLAYが初めて...っていうふれこみで撮影することになって、そしてタイアツブが決まったんで すけども。まあサウンドが…、曲が上がってから、その曲の持つトンガった部分とか、ロックな部分ていうのが、この撮影で100%出せたので、良かったと思います。すこくカッコイイものが出来上がってて、普段テレビを見てこのCMがかかったたときに、ちょっとハッとするぐらいのイメージのものになったと思います。」
--TERUさんにはレコーディングについてうかがいたいんでけれども。
TERU「そうですね。まだレコーディングが完了というわけじゃないんですけども、今日聴いていただいた、この2曲は本当に自信作になりました。まぁレコーディング中は…そうですね。今、GLAYの状況っていうのはすごくいろんな方に認知されてきて、GLAYという名前が一人歩きしてる段階だと思うんです。けど、そういうものには気負うことなく、楽しくレコーディングできたんで、早くこの音源がみなさんの手元に届いてくれることを楽しみにしてます。かなりカッコイイ部分が出てると思うんです。早く聴いてほしいですね。」
--TAKUROさん、ニユー・シングルやCMについて
TAKURO「僕も今日初めてCMの上がりを見たんですけれども、やっぱりこう、音楽もそうですけど、ひとつひとつ目標を持って積み上げられて、その過程が、大変であればあるほど、出来上がったものというのは、なかなか感無量なんですが。カネボウのほうのCMの「SOUL LOVE」といつ曲は、去年から今年にかけて出したGLAYの結果、まあ97年末のベスト・アルバムが、すごく幅広い人に聴いていただけたっていうことで。GLAY側とリスナーの間で心が通う瞬間がすごく伝わって、ああ、これが心が通い合った結果で…、そういう、自分たちにいいものをもたらしてくれた、すこくパワーをもたらしてくれたっていう ことで、そういった感謝の気持ちを込めて書いた曲なんですけれども。 一方のTDKの「誘惑」という曲は、やっぱり僕たちの活動の基盤はライブにあると忠っていますので、そのライブでキレられる曲っていう、まあ起爆剤になる曲になればいいなと思って作ったんですけど。今このビデオを見て、成功したんじゃないかなと感じています。」
--4/17から始まる金国ツアーについて、それぞれ抱負を。
TERU「今ですね、ちょうど次のツアーに向けてのリハーサルに入ろうかという準備段階なんですけれども、前回のツアーもやっぱり楽しくツアーを回りたいと思いまして。そして今回は、本当に小さな街にもGLAYが行くということもありまして。今まで会えなかった人たちとも会える機会を、いろんなスタッフの力を借りて、そういう場所を作ってもらいまして。普段GLAYが一番大切にしてるのは、やっぱりライブであったり、あとは交遊関係だったり、出会いだったりっていうのがありまして。今回はたくさんの人たちと出会う機会があると思いますんで、かなり長いツアーになってメンバー自体も辛いなと忠つんですけど。そこでやっぱりいろんな人なんかの元気をもらって、最後まで楽しくツアーを終了することができたらいいな、と思ってます。」
HISASHI「GLAYっていうバンドはテレビとかいろいろ出るんですけども、そういう場所ではなかなかGLAYの本性っていうのを見せないバンドなんです。けど不思議とステージの上、ライブをやってるときには、GLAYのマジックがたくさんあるんです。その中でやっぱりGLAYの本当の魅刀っていうのが見れるっていうことで、僕らはツアーとかコンサートを大事にしてるんですけれども、今回のホール・ツアーでぜひ、行ったことのない土地でそういう本当のカッコイイGLAYっていうのを見せたい、そういう主旨で回りたいと思います。」
JIRO「今回は、前回"HIT THE WORLD”というアリーナ・ツアーを行なって、僕らがちょっと忘れかけちゃった、少年のときのような初期衝動みたいなものがまた欲しいなと思って。それで今回「PURE SOUL』というタイトルとともに、2000人クラスぐらいのところでたくさん回ってですね、初めて会う人たちと楽しい空間を作りたいなっていうとこから始まったんで。僕もすこく楽しみにしてますんで、みなさん楽しみにしててください。」
TAKURO「ツアーはですね、基本的に僕はちょっと苦手なんですけど、それでもですね.やっぱり去年やった「HIT THE WORLD」といつツアーが、大きなところでしかできなかったっていうところで。もちろん大きなところでやるのも小さなところでやるのも、目分たちの気持ちに変わりはないんですけど、やっぱりお客さんとの距離を感じる箇所も何か所かあった、そういった場面もありましたから。それと、やっぱり自分たちの『アリーナでゃりたい』とかっていう夢を叶えてくれたのは…、まあ、もちろん僕たちの頑張りもあったんでしょうけど、やっぱり見守ってくれていた、応援してくれていたファンの子のおかげだと本当に思ってますので。そういう意味でそのお礼兼ねがね、全国小さなところを回りたいっていう。そういった希望が去年の中盤ぐらいから出てきまして。この全国のホールでのツアーを計画して、それがようやく今年の春に実現するんですが。やっぱり本当に理屈抜きで、お客さんとの距離が近いっていうのは自分たちにとっても嬉しいし、観に来るお客さんたちも、僕たちのひとつひとつの表情ぐらいまでが読み取れるぐらいの距離で楽しんでいってほしいと思いますので。その期待を裏切らないように頑張りたいと思います。そしてですね、お知らせがあります。なんと、そんな小さなところでやるとは言いながらも、それが終わったら、実はスタジアム・ツアーが決定してい ました(笑)。やはり、小さなところでやったら大きなところでやりたくなるのが人情なのでしょうと、残念ながら今回のツアーでお会いできないファンの人たちもたくさん出てきます。電話予約のときにはいろいろ迷惑もかけてしまったそうで、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなんですが。今回のツアーで会えなかったみんなとはですね、ぜひこのツアーが終わったあと、スタジアム・ツアーで会いたいなと思っています。ビックリした?しない?(笑)」
--TAKUROさんのプロデュース活動について
TAKURO「去年、そんなGLAYの忙しいやからをぬいながらも、MijuやROmiさんをプロデュースしたんですけれども。今年は去年やってきた仕事の結果が次々出るんですが、実は中山美穂さんに楽曲提供するなど、そういうことも決まってまして、ブロデュース活動を積極的に行なうか行なわないかは、ちょっとまだわからないんですが、まあひとつ言えることは、今年はもう、9月、10月…秋ぐらいまでGLAYの活動がビッシリなので。まあ、そっちのはうに集中したいなと思っておりますので、あんまり頼まないでください(笑)」
--「REVIEW~BEST OF GLAY]の日本一という記録を作るまでのメガ・ヒットほか、現在の、ここまでの状況を作り上げられたことに関して
JIRO「本当に日本一というのはありがたいことで、ファンの方々に感謝してます。今は本当に、まだまだ「現象」な感じがするんで、それを「伝説」にできるようなバンド活動をしていきたいと思います。」
TERU「自分でも信じられない気持ちなんですけども。まあ、ひとつ挙げるとすれば、今年でGLAYは結成されて10年になるんですけれど、その間 にいろんな人たちとの出会いを大切にしてきて、ましてデビューしてからはこう、いろんな人たちに支えられて。そういう人たちと一緒に活動できたっていうのが、今回の「REVIEWの500万(枚)っていうのにつながったんじゃないかな、と思ってます。そして、やっぱりライブを大切にしてきただけに、ライブで出会ったファンの方々と、一緒に楽しい空間を作り上げてこられたことが、今の現状につながったんじゃないかな、と思っています。これからも音楽を一生懸命やって、ライブを一生懸命やって、そして今支えてくれてる人たちと一緒に、また楽しいことができればいいな、と思うだけです。」
TAKURO「ベスト・アルバム REVIEW」が日本一になったというのは、すこく嬉しいニュースなんですけど、やっぱり自分たちの中ではベスト・アルバムであるっていうことがやっぱりちょっとひっかかって、やっぱりオリジナル・アルバムで勝負したいなっていうことを本当にメンバー同土でいつも話していて。今度はそっちの ほうで自分たぢの持ってる記録を抜こうじゃないかっていうふうに、すごく今盛り上がってる最中なんですが。ベスト・アルバムの『REVIEW』っていうのはちょっと、ご褒美と言いますか、棚からぼたもち的な、そういった気持ちがあるので、これに浮かれることなく、いい音楽だけを作り続けていきたいと思うだけですね。うん、それは去年も今年も、来年もたぶん変わらない気持ちだと思います。」
HISASHI「ちょうど10年前の今頃、函館でGLAYというバンドを結成して、好きな音楽をやってみんなに聞いてもらおうとか、人に音楽を作ってあげようとかっていう主旨はいまだ変わってなく。今年の僕の26才の誕生日には、僕以外の3人が僕に曲を作ってくれて、そういうプレゼントをもらったりとか。やっぱりGLAYは10年間変わらずに音楽を作ってきたっていうところで、「REVIEW」のこういう大きなものが返ってきたっていうことは、基本的にそういう音楽を作っているGLAYだからこそ出た結果だと思いました。」
--「誘惑」と「SOUL LOVE」はまったく違うタイプの曲ですが、それぞれに秘めたものなどを聞かせてください。
TAKURO「「SOUL LOVE」のほうは、先ほどもちょっと触れたんですが、GLAYの持ってるポップな面の中に、去年から今年にかけてのGLAYと、それから見守ってくれたみんなで作り上げた結果に対する自分たちの気持ちを込めたい…、まあ自分の中ではGLAYというものが社会現象というのかブームというのか、そしてそのブームの終わりには何があるのかっていうものを冷静に受け止めてるつもりで。やはり10年間やってきたことをブームだけで終わらせたくないっていう気持ちもあるし。GLAYの目指すものはもっと普遍的な、10年20年経ってもいい曲であり続けていたい、GLAYの音薬はそうでありたいっていう想いを込めていつも曲を作ってるんですが。やっぱり「SOUL LOVE」 なんて、そういう気持ちがあって作りました。そしてですね、「誘惑」の方は、そういった普遍的な良い歌を、本当に教科書に載っちゃうような、そういう歌を作りたいなと思う反面、やっぱりロックの持つ華やかさとか刹那的なものっていうものに対する憧れも、10代のころからずっと強く思い続けていて。そういうところから、コンサートでみんなと盛り上がれる…まあそれは幻想かもしれないんですけれども、たった2時間の幻想かもしれませんが、そういったはかないものに対する憧れをみんなで分かち合えたらなっていう。ちょっと難しい言い方になってしまいましたけど、そういう気持ちで作ったんですが。でもわりと僕がほかのメンバーを見ても思うし、GLAYっていうものに対しても思うんですが、去年のツアーぐらいからものすごいたくましくなってきて、すごい強さを秘めていたので、自分にとってこの2枚っていうのは変化というよりも、より進化したっていう、そういった印象が、出来上がった あと持ちました。」
--昨日発表されたゴールドディスク大賞で『ベスト・ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー』、『ベスト・ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー』、『アーティスト・オブ・ザ・イヤー』の3賞受買の感想と、日本のアーティストの中でナンバー1になったことについてお願いします。
HISASHI「とても嬉しかったです。こういう形でGLAYが獲れる、やっぱり今までどんな辛いこととか、このまま辞めてしまおうかとかいろいろ考えた中にはやっぱり、GLAYの結束というか、音楽以外のところ…友達という部分に助けられたので、たぶんそういうのがなかったら、なかったでしょうって思うぐらいに、本当に嬉しさを感じました。」
TAKURO「純粋に嬉しいとしか言いようがないんですが、でもやっぱりトップになったとか1番になったとかいろいろ言われますが、自分の心の中には、もう絶対に抜けないんじゃないかっていうような、そういったカッコいいロック・バンドやアーティストの方々が頭の中に染みついていて。自分の中でその人たちと肩を並べたとか越えたとか、そういった実感が本当にわかない限り、まだまだ頑張らなきゃとか、もっと練習しなきゃとか、そういうふうに思うんですけど。数字に対する気持ちっていうのは、あまりに自分の予想外なものだったんで、そんなに。恐怖感とか不安感とか置いといて音楽が作れる、っていうぐらい自分の予想を越えたなってことで。昨日いただいた賞はありがたく、本当にありがたく受けとめました。」
TERU「本当に嬉しいですけども、やっぱりこう、いろんな賞を去年の年末、そして今年の・・・今回のゴールド・ディスクをいただきまして。だけどそのわりにはいったいどれくらいの人たちがGLAYにたずさわってる、そし て支えてくれてるのかっていう、そういう実態はまだ見えてない状態なんで、僕たちがツアーに回るっていうのはそういう意味合いもすごく含まれてて。そういう人たちを確認しに行こう、その人たちを直接この目で見に行こうっていう、そういう気持ちが多いだけに、この全国ツアーに回ろうと思ってるんですけど。ただ本当に、1位とか賞とかいただくのはすごく嬉しくって。やっぱこう運動会と違って、運動会っていうのは自分の頑張りで1位になったり2位になったりっていうのがあるんですけど、今回そういう賞に関してはGLAYだけの力じゃ、どうにもならないこととか、多々ありました。だからこそこう、支えてくれてる人たちとまたガッチリ手を組んで、これからまたいろんな、さっきTAKUROも言いましたけど、オリジナル・アルバムでまたこの「REVIEW」の記録を越えてみたいっていう気持ちもありました。今こう、一緒に歩いて行ける人たちとですね、本当に信頼しあい、これからもどんどんGLAYの伝説を作って行けたらいいなと思ってますんで。ま、何だかんだ言っても頑張るしかないですね。頑張りたいと思います。」
JIRO「本当に去年の年末からいろいろ賞をいただいたわけなんですけど、本当にファンの人たちとレコード会社関係の人たちにやっぱり、感謝してます。自分たちもまさか、あの有線大賞で大賞を獲るなんて思ってなかったんで、本当に日本の音楽もなんか変わったなと思って、すごく実感沸きました。本当、GLAYというバンドはこういうわかりやすく、褒められると伸びるタイプなんで、特にリーダーのTAKUROなんかは、それによってまた良い曲を書けたりするんで、今年も褒めてください(笑)」 -
「誘惑」がTDK XAシリーズのCMソングに決定、初のCF出演
1998.03.21
TDK XAシリーズのCMに楽曲(「誘惑」)のみならず、本人も出演決定(放送は10月から)。
ポスター、ノベルティグッズなども多数作られた。MEMBER'S COMMENT
TAKURO
周りには新曲はポップだと言い回ってたよ。言うことによって自分を追いこむというか、「違うじゃん」て言わせないという気持ちになるんだよね。ほら映画なんかでもそうだけど、「すごく面白いよ」と言われて期待が大きすぎると、実際は「まあまあかな」だったりすることが多いでしょ。それと同じで「次はポップだよ」と自ら言ってしまうと、「そうでもないじゃん」と言われてしまう可能性のほうが大きい。だけど、それをあえて口にして「確かにポップだった」と言わせるものを作る。それは大変なことだけど、そういう状況を作ることが自分には合ってるみたい。ポップはポップでもこうきたかっていう、相手の予想を超えるようなものを作ってやろうって自分自身を盛り上げてるんだよね。TDKがGLAYのキャラクターと組みたいという話が具体化したのはそんなとき。そこでまた考えたわけですよ。レベッカがリバティというステレオの官伝をやったり、BUCK-TICKがラジカセのCMに出てたあの雰囲気を想像して、だったらバラードなんかより、速くて一発でノックアウトできるようなヤツがいいなあとか(笑)。もし自分たちがCM出演するならこういうのがいいっていうすごく具体的な映像が憧れとして見えてたから、それをそのまま音にしたまでの話なんだけど、それって悪いはずがないじゃない?なにしろこっちは10年くらいそういうのを夢見ながら蓄積してたんだからさ(笑)。
Future
TERU
タイアップで大量に露出されることについては、けっこう消費される怖さってありますけど、TDKのCMはやってみたかったしねっていう単純な気持ちもあって(笑)。誰かひとりとかじゃなくてGLAYとして出てますからそこは大丈夫でしょ。CMとはいえ、スタッフの人たちと一緒にいいものを残そうという感覚でやってるし。いろんな人たちの話に耳を傾けて、納得できるスタイルでやるという姿勢はこれからもくずしたくないですね
FutureEPISODE
『SOULLOVE』は楽曲のみの提供(カネボウ化粧品『レヴュー ブロンズラヴ』)
もうーつの新曲『SOULLOVE』は、カネボウ化粧品の全身ファンデーションシリーズ『レヴュー ブロンズラヴ』のキャンペーンソングとして、現在オンエア中。「GLAYは若いかたの入気が圧倒的にありますので、初めはその世代のかたからの反響があるのかと思っていたんです。ところがCMオンエアと同時に小学生から中高年のかたまで、非常にたくさんの世代から反響がありました」(カネボウ化粧品宣伝部)
すでにGLAYのカリスマ的人気は、世代を超えて広がっているようだ。「例えば社員の家族などからも、よくぞGLAYの曲を起用した、すごいという驚きかつ喜びの声をたくさんいただ きました。GLAYのメンバーのみなさんも、ヒットチャートナンバー1になる曲にしたいとノリにノッていたそうです」(同上)
女性自身 -
『GLAY fficial Fan Club HAPPY SWING IN HAWAII'98GLAY TOUR ~GLORIOUS NIGHT in HAWAII~』SEA LIFE PARKにてファンクラブ限定ライブ
1998.03.31
初の海外公演を、 ハワイ・シーライフ・パークの特設ステージで開催。
ファンクラブ会員を中心に3000人が集うINFORMATION
REVIEW
ベストアルバム「REVIEW」が500万枚のセールスを記録した4人組の人気バンドGLAYのハワイ公演がハワイ・シーライフ・パークの特設ステージで行われた。4人ともハワイは初めてなら、野外でのライブも初。新曲「誘惑」「ソウルラブ」(いずれも4月29日発売)を初披露と初ものづくし。ステージ上でポスター撮影をするなど普段とは違ったライブに約3000人が熱狂した。
とっぷりと日の暮れたシーライフ。パークの特設ステージに主役4人がハワイアン音楽に乗って登場すると、アリーナを埋めたファンからは悲鳴にも近い声が上がった。芸能人のハワイ公演は過去にも例があるが、トップバンドでは初めてだ。東京や大阪など全国6か所からファン約3000人がハワイに集結した。オープニングからファンはその場で跳びはね、エンジン全開。エネルギーはステージにも飛び火。ロック色を前面に出すのが特徴のGLAYのライブがスタートしたが、いつもと様子が違う。「元気か?」「ハワイはどうだ?」迫力のあるTERUの声が語りかける ように優しくなっている。今回のライブはメンバーとファンにとって特別なステージ。海外での初公演。しかも初の野外ステージは今までバンドを支えてくれたファンへのお礼をこめたものだ。TERUは「きょうはソフトなグレイを見て欲しい」というように、サービス満点の内容だ。4人にとっても初めてのハワイ、メンバー紹介ではハワイでの近況を報告。曲目もファンの前で初めて新曲を披露した。また、このライブのために未発表曲「アイム・イン・ラブ」も用意するほど。 会場には仕事先のロスから駆けつけた"師匠"のYOSHIKIの姿もあった。アンコールでは通常では絶対に見られないアロハシャツで登場するサービスまであった。パフォーマンス同様にロック色を出した迫力あるステージ、17曲のベストライブで熱狂するファンを魅了した。
報知新聞
絶え間なく注ぐ愛の名を…。潮風にのせてボーカル、TERUの歌声が野外会場に響き渡った。ファンの黄色い悲鳴がこだまする。全17曲。約2時間を超える熱狂ステージ。一瞬、ここは日本かと錯覚するような光景だが、ハワイだからこそ実現した"夢舞台"だった。「アロハー。おーい、ハワイはどうだ。楽しーいか」とTERU。南国の熱気が開放的な雰囲気にさせたのか、メンバーもノリノリだ。29日に同時発売の新曲「誘惑」「SOUL LOVE」と未発表曲「I'm in Love」を日本国内に先駆け初披露。ボスター用にと客席を背にファンと記念撮影も行った。GLAYといえば、黒系のスーツでビシッと決めるのが定番。が、アンコールではTシャツ姿のべース・JIRO以外、全員がアロハシャツで登場する大サービス。日本から3000人のファンを帯同しての海外公演自体、極めて異例 のに、心憎いばかりの演出が次々と飛び出した。結成から10年。メジャーデビューから4年。昨年10月に発売したベスト盤「REVIEW」は、わずか半年でglobeの記録を塗り替え、金字塔となる500万枚を突破した。 ギターでリーダーのTAKUROは「枚数の重みも凄いけど、このハワイでGLAYのバッチをつけたファンを目にしただけで心がジーンときたんです。ここまでたどり着くことができたのも、ファンの力なしではあり得なかった」と感謝の気持ちから この企画が生まれたと明かす。「今度はオリジナルアルバムで評価されるものを作りたい」とTAKURO。歌声とともにそんなGLAYの思いをのせ、記念すべきハワイの熱い一夜が幕を閉じた。
サンケイスポーツMEMBER'S COMMENT
--ハワイの感想から聞きたいんですが。今年、最初のライブになったわけでしょう。
JIRO「そうですよね 。久しぶりのライブだったんで、何か子供のような「やったー!」っていう感じでしたけどね。しかも初の野外のワンマンだったんで、ファンクラブ(イベント)ということもあって、すごいのびのびとプレイできたなあって。」
--会場のシーライフパークはかなり広いところですよね。
JIRO「あ、どうなんだろう。セット組んでない更地の状態は見てなかったんで。セット組んでるところに連れていかれた感じだったから。」
--気持ちよさが違ったでしょ。
JIRO「やっぱりね。アンコール入れて2時間半くらいやったんですけど、その間に3回くらい雨が降ったときもあったし、最後の「BURST」なんかでは、演出でもここまでできないぞっていうくらいの大雨が降ったりとか。」
TERU「海をバックにライブをやれることなんてめったにないですからね。リハーサルなんかでも音が一瞬消えたときにさざ波の音が聞こえたりするんですよ。そういうの聞いてるとすごくのびのびしてやる気になりましたよね。」
HISASHI「俺、18年前に行ったことあるんですよ。8歳のとき、親に連れられて。シーライフパークも行ったんです。あそこ水族館みたいになってて、大きい亀がいたりイルカのショーをやってたのとか覚えてて、それ考えながらライブやってたら不思議な気分になっちやって。」
--やっぱり南の島とか南の国に対しての憧れめいたものはあった。
JIRO「そうですね。ハワイって1年中泳げるわけですよね。函館あたりだとせいぜい1年間に20日間とかだし。沖縄も行ってみたいですからね。なんて言うか、南の人が雪を見たいとか言うでしょ。同じような憧れはあるんでしょうね。」
--アンケートを拝見したら、ふだんのツアーよりかなり年齢の幅が広かったようですけど。
JIRO「もう全然そうですね。やっぱり中高生が少なかったですからね。」
TAKURO「まあ、お金の面でも経済力のある人たちのほうが参加しやすかっただろうし、決断も早かったんでしょうね。普段仕事をしてる人はいつものツアーではなかなか来られないんだろうけど、今回は休みがてら行けるとか。初めて観たっていう人も多かったんじゃないかな。」
JIRO「そういう意味ではお金のかかる ライブだったんで100%よかったとはいえないと思うんですけど、でも、これまでと違うGLAYの音楽の伝え方をしたという点ではずいぶんいい経験をしたなって思いますね。上が74歳って聞いたときにはビックリしましたけど。(笑)」
--74歳!
JIRO「おじいちゃん(笑)「あ、おじいちゃんがいる!」とかって言ったらキョロキョロして後ろを見てました。自分のことと思ってなかったみたいで。(笑)」
--新曲はどの辺でやったんですか。
JIRO「新曲は「SOUL LOVE」が中盤で、「誘惑」がアンコール。その他にももう1曲、未発表のもの。まだ音源化されてない曲を1曲。全体にみんなが歌える曲という感じかな。」 -
D.I.E.さんのアルバム「FRAGILE」に参加
1998.04.01
01.ANGEL'S BACK
JIROベース参加
05.SUPER HYPER CRAZY WOMAN
HISASHIギター参加
07.JEWEL (featuring TERU)
TERUボーカル・TAKUROギター参加 -
少年マガジンにて、「GLAY物語」2号連続連載
1998.04.08
少年マガジン(講談社)にて、2号にわたり「ミュージシャン実録ストーリー『GLAY』の連載がスタート。
作画は、岡崎 瑞生さん。
INFORMATION
REVIEW
サクセスストーリー一挙公開
男性四人の人気ロックバンド、GLAYが漫画になることが20日分かった。函館でのバンド結成から上京までのストーリーを、「週田少年マガジン」(講談社)が4月8日発売の第19号、15日発売の20号の2週にわたって掲載する。同バンドが漫画になるのは初めて。同誌編集部によると、読者に影響のある人気者の素顔を紹介しようと、GLAYに着目。実物通りかっこよく描ける作者として、新進の女性漫画象・岡崎瑞生(みずき)さんを抜てき。GLAY側の快諾を得た上で、漫画化が決定した。「ストーリーは、函館でのTERU、TAKURO、HISASHI、JIROのメンバー四人の高校時代の実話。前後編合わせ117ページの読み切りとなる予定。同誌は「金田一少年の事件簿」「中華一番」などテレビ番組にもなっている連載を抱え、発行部数も四百万部を超え、少年コミック誌では売り上げナンバーワン。最近ではサッカー日本代表のゴールキーパー、川口能活を漫画化し、読者から大きな反響があったという。編集部では「GLAYは、昨年の音楽関係の賞を総なめにしたトップ・バンドであるとともに、すごくファッショナブルなバンド。ミュージシャンの実話を漫画にするのは「マガジン」ではここ数年なかった試み。読者からもかなりの反響があるはず」と、早くも自信をみせている。
デイリースポーツ -
中山 美穂さんのシングル「LOVE CLOVER」にTERUコーラスで参加
1998.04.08
-
GLAY Tour '98 pure soul スタート
1998.04.17
23ヶ所26公演、即日SOLD OUT
4月 17日 川口リリアホール
4月 19日 NHKホール
4月 20日 群馬県民会館
4月 22日 神奈川県民ホール
4月 23日 千葉県文化会館
4月 29日 名古屋センチュリーホール
4月 30日 名古屋センチュリーホール
5月 2日 三重県文化会館
5月 3日 長良川国際会議場
5月 5日 アクトシティ浜松
5月 7日 宇都宮市文化会館
5月 8日 大宮ソニックシティーホール
5月 10日 NHKホール
5月 17日 北海道厚生年金会館
5月 18日 北海道厚生年金会館
5月 20日 函館市民会館(8月11日に順延)
5月 22日 仙台サンプラザホール(9月14日に順延)
5月 23日 仙台サンプラザホール(9月14日に順延)
5月 25日 岩手県民会館(8月13日に順延)
5月 26日 秋田県民会館(9月1日に順延)
5月 30日 大阪厚生年金会館
5月 31日 大阪厚生年金会館
6月 2日 神戸国際会館ハーバーランドプラザ
6月 4日 福山リーデンローズ
6月 6日 島根県民会館
6月 7日 鳥取県立県民文化会館
6月 9日 倉敷市民会館
6月 10日 広島郵便貯金ホール
6月 13日 愛媛県県民文化会館
6月 14日 香川県県民ホール
6月 16日 高知県民文化ホール
6月 17日 アスティとくしま
6月 19日 広島厚生年金会館
6月 20日 徳山市文化会館
6月 24日 青森市文化会館
6月 26日 山形県県民会館
6月 27日 郡山市民文化センター
6月 29日 新潟県民会館
6月 30日 新潟県民会館
7月 2日 静岡市民文化会館
7月 4日 松本文化会館
7月 5日 長野県県民文化会館
7月 8日 石川厚生年金会館
7月 10日 富山オーバードホール
7月 11日 福井フェニックスプラザ
7月 14日 福岡サンパレス
7月 15日 福岡サンパレス
7月 17日 大分市文化会館
7月 19日 宮崎市民文化ホール
7月 20日 鹿児島市民文化ホール(第一)
7月 22日 熊本市民会館
7月 24日 佐賀市文化会館
7月 25日 長崎市公会堂INFORMATION
REVIEW
みんなで共有するという原点を提示したステージ
ある意味、今回はGLAYにとって非常に重要なツアーである。現在もロング・セールスを続けているベスト・アルバム『REVIEW』によって起きた社会現象に対する答えと、同時に最新のダブル・シングルで新たな次元に突入したことを示唆したもうひとつの答え。要するに、このふたつの答えがリンクしたものが今回のツアーの始点であり、ライブを重ねるたびに、このふたつがゆっくりと交錯し完全にバトンタッチするということなのである。この日のライブはそうした流れをつねに頭の隅に置きながら観ていたのだが、まず真っ先に印象に残ったのが、演奏のタイトさである。とにかく演奏のレベルが格段に進歩しているのだ。それは間違わないとか、速く弾けるようになったというような次元ではなく、メンバー全員が出す音の質が、明らかに今までとは別ものなのである。これはすぐにはわかりにくいと思うが、たとえるなら、スタイルに基本的な変化はないが1発ごとのバンチの破壊力が倍増したボクサー、あるいは球質がグンッと上がったピッチャーというニュアンスだ。したがって、従来までの彼らと比べると、一見、テンションが抑えられおとなしくなったように感じるが、不必要なギラギラした部分がなくなり、じっにスムーズに曲が伝わってくるようになった。その証拠に聴いててまったく疲れないし、ライブ全体が非常に短く、あっという間に進んでいく。どちらかというとGLAYの場合楽曲のよさだけがクローズ・アップされる傾向があるが、ライブ・パフオーマンスにおける彼らの実力は想像以上に常に進化しており、まさに羊の皮を被った狼状態で、GLAYというバンドの、音楽に対する貧欲で真摯な姿勢と、ポテンシャルの高さを改めて確認した。肝心の内容のほうはというと、彼らのタイトな演奏を中心として、ステージ・セットも重厚かつシンプル、照明も彼らの生み出す世界を、必要な時に必要なだけフォローするというじつにバランスの取れたもので、旧曲も最新の「誘惑」「SOUL LOVE」も、 同じ次元の曲として新しい魅力を放っていた。メンバー個人個人も、以前は自己のキャラクターを持ちながらもどこか"バンドのノリ"に執眉していたところがあったが、完全に解き放たれた部分で全体のグルーヴを形成しようという感じで、じつに弾けてたと思う。そして、前述したように妙な毒が削ぎ落とされたぶん、激しさの代わりに、まるで観客と会話をするような心地よいノリがずっと漂っていて、これがまた非常に気持ちよかった。で、逆にこうしたノリによって.今回のツアーの"pure soul"というテーマも浮き彫りになっていたと思う。やはり、彼らは以前にも増して、より音楽に対してピュアになっているのだ。つまり、そのうえで彼らがめざしているものは、音楽を触媒にして”そこにいる全員で楽しむ”ということを、さらにもう一歩押し進め、確かな形として残そうという、強い意志である。それは、TERUの「みんなが楽しそうにしているのを見ることが、俺たちが一番幸せな時かもしれない」「ステージに立つとすべてを忘れられる」というMCが如実に物語っていた。そして、「言葉ではなく、心で歌ってほしい」という投げかけで、リリースしてない新曲をいきなりやり始めたことこそ、本当の意味で全員楽しもうという意思表示だったと思う。実際これにはオーディエンスも最初はとまどいを見せたが、すぐに反応し大合唱となった。CDで曲を覚えてライブで一緒に歌う―それはひとつの方法論として間違いではないが、予定調和という、自由とは対極にあるものに陥ってしまう危険性がかなり高い。その点、このライブで彼らが提示したことは、"みんなで共有する”という原点だったと思う。GLAYというバンドは、単純に一緒に歌える気持ちよさ、”みんなの歌”になりえる普遍性と存在感を持っているからこそ、あえて強い意志を持ってやれたのではないだろうか。そして、これこそが冒頭で述べた彼らのこれまでとこれからが交錯している分岐点であり、純粋に音楽を楽しむというソウル(気持ち)だと思う.毎回、ツアーが彼らを成長させているが、とくに金回のツアーでは何をつかむのか、その部分でも大きな期待を抱かせてくれるライブだった。
WHAT'S IN?MEMBER'S COMMENT
ツアー前のコメント
--ところで、98年は4月から夏にかけて、細かく各地をまわるツアーが決定しましたけど、地方のファンはきっと、もっと自分たちの街にも来てほしいと思ってるよね。
TAKURO「そうですよねえ。」
HISASHI「それはもう、そういうファンの気持ちは100倍わかりますよ、俺たちも函館でそう思ってたから。」
TAKURO「こういうことはバンドの存在が大きくなったとか、そうじゃないとかではなくて、バンド側の意志ですからね。たぶん、今の状況になってなくても、俺たちはやると思うし。」
--で、そのツアーも、今度はシンプルになりそうじゃない?
TERU「余裕のあるライブにしたいですね。ツアーだけにもっと神経を注げるような…。ライブとライブの間にテレビとかが入らないような(笑)。そうなると、結局どちらもがんばってしまうの で、精神的な部分と体力的なバランスが微妙に変わってくるんですよ。なるべくどちらも負担をなくして、ライブならライブにより集中できるような環境にしたいです。」
JIRO「ツアーに関しては、シンプルになると思う。派手でもそうじゃなくてもいいんですけど、今度は結果としてシンプルになるんじゃないかなって思いますね。アリーナ・ツアーをや7て思ったんですけど、やっぱり基本的には変わらないですよ、俺たちの気持ちひとつというか、それだけだなって。」
WHAT'S IN? -
横尾忠則「デザインの逆襲 1965-1998」展開催
1998.04.23
新宿タカシマヤにて、横尾忠則「デザインの逆襲1965-1998」展開催。
GLAYをモチーフとした作品も展示。
開催期間 4月23日(木)~5月5日(火)
'65年~'98年の作品の中からポスター300点と、装丁、レコードジャケット、ドローイングなどを展示。
会場脇には横尾忠則のブランド・ショップもあり、GLAYのポスターも2,000円で販売。
INFORMATION
横尾忠則氏プロフィール
36年兵庫県西脇市生まれ、66年から唐十郎主宰の劇団状況劇場や寺山修司主宰の天井桟敷に美術担当として参加。69年に「責め場」で第5回バリ青年ビエンナーレ展版画部門大賞を受首。ポスター、版画、装丁など日本アート界の第一人者として活躍するが、80年からは創作の中心を絵画に移す。代表的な出版物として、「横尾忠則グラフィック大全」(89年・講談社)、「横尾少年横尾忠則昭和少年時代」(94年・角川書店)、「構厘市岨則の全ポスター」(95年・誠又堂新光社)などREVIEW
GLAYの写真をモチーフにした作品と、GLAYのメンバーそれぞれがが提供した素材を元に横尾忠則氏が制作した作品、計5点が作られた。
GLAYが横尾氏に渡したモチーフは以下の通り。
そのモチーフを元に横尾氏が制作した作品は以下
MEMBER'S COMMENT
TERU
絵のタイトルは「愛情のSN」。つまり、合う人は合うし、合わない人は合わない、ということ。ただ、合ったからって手を出せばいいって訳でもない。その瞬間ですね。実は眠たいときに描いたらはみ出しまして(笑)。何度も直しました。横尾さんの家って不思議ですよ。置いてあるものが和洋折衷で。いいものは何でも取り入れる姿勢が伝わってきますよ。
TAKURO
横尾さんに渡したのは「春を愛する人」の詞。この「生きてく事は愛する事 愛される事」という一行が、怒とうの20代を生きた上で俺がたどり着いたひとつの答えなんです。この先、一個人になってもこの言葉とと もに生きていくだろうと。青臭いかもしれないけど、もっともリアルだった言葉でございます(笑)。横尾さんは宇宙的な人。耳の穴からのぞいてみたらそこに宇宙が広がっているんじゃないかと思わせるような。ある種、狂気みたいなものも感じさせる。なかなかいないですよ、あんな人。
HISASHI
ギターです。タルボっていう全部アルミでできた。バンドを始める前から憧れてたギターで、2年前に買ったんです。10年ぶりぐらいの再会で。以来、どんどんギターと話し合って、今はすごくいい。自分の中でも核となるギターです、横尾さんは話のポイントが普通の人と違いますよね、ビートルズをミュージシャンとして見なかったり。面白いですよ。
JIRO
俺のはデジカメで撮った写真.全部、部屋にある物です。今の家が、すこく充実度高くて。実は、25歳の俺にとっては今現在の自分の達成感を驚異的だと 思うんです。それをしみじみと感じられる場所を撮ったんですよ。横尾さんは結果を出してきた人だから、説得力が違うよね。ジョン・レノンの家の話とか出てくるし。サラっと言うことが、すごく刺激的だった。
futureEPISODE
横尾忠則さんコメント
GLAYのポスターを作るのはいい経験でした 今回の展覧会は、デザインに限っては集大成的なものです。僕は80年以降は絵を中心にやってきたんですが、ここ1、2年の問にデザインの仕事の要求とか海外でのデザインの回顧展の依頼とかが増えてきて、そろそろまたやってみようかなということですね。GLAYのポスターを作るのは、僕としてもいい経験でしたね。3月に彼らに会って、みんな礼儀正しくて謙虚で最近の若者のイメージが変わりました。
ポスターでは彼らの写真を素材にしたんですけど、4人の顔が十字になっているのは四位一体という感じかな。力強さは出たと思うけど、彼らの音楽性まで的確に表現できたかどうか。僕自身の要素もそこには必要になってきますからね。
でも、今回彼らから呈示された素材は面白かった。TERUくんのイラストは、アメリカ人が描く雰囲気の絵だね。日本のイラストレーターが描くデッサンよりも味がある。自分の感情が素直に出ている。独特の感性があるよね。TAKUROくんのは歌詞。キャラクターの幅が広いような気がする。多元的な要素を持っている人じゃないかな。JIROくんは、写真はこういうものという概念に捉われてないのがいい。彼の日常への眼を感じる。HISASHIくんのは困った。ギターを、ペインティングしてみようとか燃やしてみようとかも思ったけど子持ちギターにした。グラフィックの展覧会は久しぶりなんです。あらゆるジャンルの仕事をしているし、しかも表現は多様に変化している。その変化を楽しんでほしい。そして感じてほしいですね。
future
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14thシングル『SOUL LOVE』発売
1998.04.29
【収録曲】
01.SOUL LOVE
02.アイ
03.SOUL LOVE instrumentalREVIEW
もう一方の「SOUL LOVE」、その表題曲はビートルズの「ペイパーバック・ライター」風の分散和音系のリフにGLAYお得意のユニゾン・バッキングが重なっていく。サビのメロディでTERUのトップ・ノートを確かめながら、そこに至るパートではさらにTERUの"3度上のコーラス"を加える念の入れよう……ここに現在のGLAYの詰めの高さを見る。 カップリングの「アイ」はHISASHIの楽曲で、かなり注目に値する。HISASHIの特長であるサイバーパンク的な音作りがもう一歩前進、ピンク・フロイドを思わせるシンセのループにサイコビリーをも射程に入れたギター、その他の音のコラージュも格段にキレがいい。もう一つ押さえるべきはHISASHlの歌詞で、愛/EYE/AIを巧みにマルチ・ファインダー化しながらファンタジーが現実を叩く物語を描いているところは、思ってもみなかった成長の証である。パワーブックに喜々として相対しているHISASHlの姿は想像に難くないが、その液晶画面から「輝くナイフか二つの眼の光で消してみせろ」という一節を呼び起こす彼は、GLAYの楽曲群にアナーキーな風穴をあけていく。そうしたHISASHIの楽曲を擁立させているGLAYのバンド基盤は、ますますアップ・グレードしているのではないか?
2つのシングルというよりも4つの新曲というふうに僕はとらえたい。4曲をもって計られるGLAYの1998は、昨年以上に高密度なスペックを予想させる。この4曲が新しいツアーに投影されるかどうかはわからない。とはいえ、念入りな詰めの高さを持つ音源の存在は、確実にライブの広がりを約束するだろうと思う。TAKUROは「僕個人ではツアーはあまり得意ではない」と発言したが、ハードなツアーの中でこそ音源を超える瞬間が訪れたりもするのだ。もはやGLAYを超えていくものはGLAYしかいないのである。
GBMEMBER'S COMMENT
―「SOUL LOVE」はいつごろできたんですか。
TAKURO「1月中旬ですか。リハーサル・スタジオに入ってるときですね。「Little Love Birds」も「アイ」も「誘惑」も全部アレンジが終わって残りのシングル候補が4、5曲あって。「SOUL LOVE」はサビしかなかったんですよ。で、もう一曲どれにしようかってみんなに聴かせてたら、サビしかないけどこっちのほうがいいんじゃないかって。ちょっと時間をもらって、その場で残りのブリッジとかAメロとか作って。1日くらいでしたね。」
―「アイ」のモチーフはどういうものだったんですか。
HISASHI「やっばりライブが好きなGLAYとメディアを通過するGLAYっていうバンドのバランスの崩れ具合みたいなものが自分の中でフラストレーションになったりしてて。そういう自分の中の葛藤みたいなものをという。」
―ふたつの価値観みたいな対比が出てくるでしょう。暗示的にそれが二つのGLAYということになる。
HISASHI「しかもおもしろいのが「SOUL LOVE」と結構歌詞がダブってるんですよ。あんまりわからないんだけど。そういうのもおもしろいかなって内緒でやったんですよ。」
―え、これかな。"ふたつの影"。
HISASHI「まあ。対局的な。シングル2枚も対局的だけど、1枚のカップリングも対局的でありたいなと。」
TAKURO「今、初めて聞いた(笑)。「SOUL LOVE」っていう曲は97年のGLAYの状況の変化だったり『REVIEW』に対する今なりの答えだったりするという。何年かして振り返ったときに『REVIEW』を中心にしたGLAYっていうのは何だったんだろうっていう歌になると思うんです。HISASHIは、ある種のバランスの崩れ方からくるフラストレーションを書いたんだとしたら、俺はその時点での憧れを書いたみたいな。たぶん、同じときに感じてるんでしょうね。これからツ アーに出てみんなに会って『REVIEW』の成功のお礼を伝えるんだけど、それがこの曲だと。僕らと聴く側の心のやりとりがうまくいった証拠なんだよという
ーそれは肯定的な見方という。
TAKURO「うん。今の状況を否定するのは簡単なこと。忙しくて好きな人にも会いに行けないとか。でもそれを歌にするのは自分の中では。"ポップ"じゃない。それをやるのは今じゃない。世の中がちょっと見えたから汚いとか、それは当たり前過ぎるかなって思う。ある意味大人になりたいっていうことなんですね。そういうことをわかったうえで、ぐっとこらえて、まだ夢の続きを見たいって。」
―そういう意味ではすごくいいバランスの4曲でしょう。
TAKURO「いやあ、今知りました。(笑)」不思議な関係でしたね。」
―「Little Lovebirds」も、すごく前向きな歌だし。
TERU「今の状況だけじゃ満足しきれてないっていうことが、きっと出てると思うんですけど。まだ先はあるだろうし、飛び込みたいなって。」
―JIROさんの曲もあったんでしょう。それはアルバム用ですか。
JIRO「いや、そんなことなくて。たまたま。アルバムを構想に入れながらの選曲だったんで。」
TAKURO「詞が間に合わなかったりして。(笑)曲はみんなたくさん書いてたんだけど。でも、シングルって大して重要視してないんじゃないかな、俺たち。いつになるかわからないけどオリジナル・アルバムで評価されたいと思うし。いろんな面を両立させる可能性が見えてきた」
―アルバムはどういう進行ですか。
TAKURO「どうなんだろう、夏ぐらいには見えるかな。まだメドは立ってませんね。」
―「SOUL LOVE」のビデオは「誘惑」と、両極端でしょう。
HISASHI「ビデオの監督が両方とも違うん ですよ。それをいっしょに出すというのも楽しみのひとつで。」
JIRO「「SOUL LOVE」のほうは今まで「Yes、Summerdays」のころからいっしょに作ってきたスタッフ。「誘惑」は全然お会いするのも初めて。発想がすごいおもしろくて刺激になりました。」
TERU「「SOUL LOVE」は、今までの人間関係がそのまま出てるんだよね。気を許せちゃう。ほかのスタッフとだったらあんな顔は絶対にしてないよ。」
ーテレビに出るときのメイクも変わってるでしよう。
TERU「あれは「誘惑」仕様。(笑)今年はそういうところで遊んでいいかなって。やっと遊べる時期に入ったんじゃないかな。今までは自分たちの音楽を広めるっていうことを考えながらきたわけで。やっとわかってもらえて。今度は自分たちの好きなことをやってみようかと。似合わないよと言われても。(笑)」
TAKURO「すごい自由だなって思うし。いろんな面を両立させる可能性が見えてきた。職入的に物を作ることもできるし、本当、衝動だけでもできる。ある意味、理想とする形に近づけるんじゃないかな。」
Pati Pati -
13thシングル『誘惑』発売
1998.04.29
【収録曲】
1.誘惑
2.Little Lovebirds
3.誘惑 instrumentalREVIEW
「97年のGLAYは3つの音源しか発表しなかった」一同時リリースされる2つのシングル「誘惑」と「SOUL LOVE」の発売を含めた、98年上半期活動計画記者会見の席でTAKUROはこう言った。3つの音源とはシングル「口唇」「HOWEVER」そして「HOWEVER」のカップリング「I'm yours」である。そこにベスト・アルバム『REVIEW』は入っていないが、セールスの日本新記録を樹立した。「口唇」と「HOWEVER」は、『BELOVED』までの、TAKUROの建設的かつ端正な作曲法がよリポップ・チューンとして凝縮された、言うなれば"一気に腕を上げた"楽曲であった。むろん、そこには"BELOVED YOU"ツアーや代々木第2体育館でのファン・クラブ限定スペシャル・アコースティック・ライブで楽器表現のポイントをつかんだ各メンバーの蓄積も貢献している(ボーカルもいちばんデリケートな主楽器だ)。ゆえに、去年オリジナル・アルバムがリリースされなかったことをいい意味にとらえれば、98年のGLAYは音源制作に関して表面張力のような欲求=エネルギーを持っているはずなのだ。4月29日に2枚同時リリースされるシングルは、彼らの制作エネルギーを正しい形で世に問うものだと言えるだろう。「誘惑」は「HlT THE WORLD CHART]的な粘るバンド・サウンドのイントロ・フレームに導 かれながら「ロ唇」にも通じる速いエイト・ビートが本編となる。"GLAYの王道ナンバー"。サビ~Aメロ~Bメロ~サビの後に再びイントロ・フレームが出てくるのであるが、ギター・ソロの前までのパートでJIROとHISASHIの成長の幅を聴きとることができるはずだ。TAKUROの建設し、培養する作曲法とメンバーのプレイがよくかみ合った曲だ。カップリングはTERUの詞曲となる「Little Lovebirds」。バラッドのような出だしでパワーポップ的になっていく"考えられた"曲だろう。詞は明瞭な"その愛があればいい"ラブ・ソングなのだけれども、エレクトリック・シタールの付け方やエンディングに向かって上昇していくリフ的なギター・ソロなど、パワーを上塗りしていく断定的な音が耳に残る。
GBMEMBER'S COMMENT
4/5号のニュースでもお伝えしたので、もう読者のみなさまはご存じだと思うが、GLAYが待望の二ュー・シングルをリリースする。しかも2枚同時。先日行なわれた記者会見では「97年は新曲をあまり出さなかったので、98年は新しい曲をたくさん出したい」と言っていた彼らだが、そのことばどおりの4曲同時発売というわけである。ここまで大物になって、寡作になると思いきや、逆に”早く新曲をレコーディングしたかった"というのだから、GLAYの音楽に対する意欲の強さには改めてびっくりである。「何が楽しいかって、ライブで新曲をやる直前。それがバンドやってていちばん楽しい瞬間だからね」(HISASHI)
「97年は、作品をつくることとは別の活動が多かったじゃないですか。ライブにしても、新曲ばっかりっていうツアーじゃなかったし。年末なんかは特にテレビばっかり出てて。レコーディングが楽しみでしょうがなかった」(JIRO)
そんなメンバーの"レコーディングや りたい!”という気持ちが伝わるのだろうか、今回のシングル2曲は曲調はそれぞれ違うタイプだが、バンドのグループという点ではどちらもとてもイキイキとした勢いを感じさせる。特にアップテンポのロック・ナンバー「誘惑」は、ライブでの盛り上がり必至の疾走感が魅力だ。
「この曲はすごくわかりやすく"97年のGLAY"を象徴する曲なんじゃないかな。ライブの本数とかもすごく多かったし、そこで得たグルーブ感みたいなものと本来もってるメロディアスな要素がうまく合体した曲だと思う」(JIRO)
「俺、つくりながら部屋の中で踊ってたもん(笑)。ギターをもってハナ歌歌って、すごいライブが見えて自分で盛り上がりまくって(笑)」(TAKURO)
音も生っぼくて、GLAYのロック・バンドとしての華やかさが感じられる。「これは、ほぼ一発録りだったんだよね」(HISASHI)
「(レコーディングの)ノリ的には、ライブやってるような感じだったかな。それくらい盛り上がってたから。この曲はね、リズム感がみんないっしょだったっていうのがすごいよかったと思う。演奏自体は全体的にちょっと前のめりな演奏なんですよ。だから"勢いがある"って感じ てもらえたのはそこにあるのかもしれない、みんなの演奏自体が一丸になってたからそれはスゴイよかった」(JIRO)
バンドならではの緩急自在のアレンジも、この曲のおもしろさのひとつ,サウンドのインパクトで聴かせる遊びの部分やハデなフレーズ、さらにひねりの利いた場面展開など、いわゆる洋楽的なアプローチでも楽しませてくれる。
「こういう曲だと、声も楽器だと思うかもしれない。声も音の一部なんだから、だったらどんどんやったれ!っていう感じはあると思う。逆に『SOUL LOVE』みたいな曲は、ちゃんと聴かせどころを一点に集中させてっていう。そう いうつくり方が、自然とみんなでできるようになったと思う」(JIRO)
「今回は"いい曲をやる"プラス"いい音を出すバンド"っていうのが大事だと思ってたんで、かなり音にこだわった。前よりもっと細かいサウンド・メイキングはしましたね」(HISASHI)
「この曲は、キーはそれほど高くなくて、余裕はありつつもテンションでもち上げるっていう歌い方だったんですよね。だから、バックについていったっていうノリが強いかもしれない、みんなと同じ気持ちで。レコーディングもみんなと同じテンションでやることができたし、この曲はライブが楽しみですね」(TERU)
CDでーた -
HISASHI、北海道厚生年金会館のライブで骨折。5会場延期
1998.05.18
HISASHI、北海道厚生年金会館のライブで骨折。
以降の5公演が延期になる。
延期になった会場 ()内は振替公演日
5月20日 函館市民会館 (6月11日)
5月22日 仙台サンプラザホール (9月14日)
5月23日 仙台サンプラザホール (9月15日)
5月25日 岩手県民会館 (8月13日)
5月26日 秋田県民会館 (9月1日)REVIEW
2日目は開演前から、さらにハイな空気に包まれていた。
楽屋では、現地のマスコミの取材やテレビのコメント録りが相次いでいた。地元の新聞、北海道新聞は、GLAYを企業広告に起用しているそうだった。函館の街の映像や、彼らのショットを入れながら、「すべてはここから始まった。夢を諦めないで―北海道新聞」というコピーがついているのだそうだ。地元の期待とあと押し。そんな熱気が取材陣の中にもこもっていた。
1日目の夜、食事が終わってから、HISASHIと話をすることができた。彼は、先週のテレビ出演の忙しさについて話したあと、「ようやくツアーが始まった実感がする」と言った。そんな解放感はステージでいっそう発揮された。それはもちろん全員がそうだった。リハでは、初めて新しいアルバムの収録曲が演奏された。1週間の取材期間が終わったこともそうした解放感につながっていたのかもしれない。TERUはこれまでに見せたことのないステップで体を動かし、舞台監督に「そこのダンサー、大丈夫ですか?」と冷やかされたりしていた。彼は、「今日は調子いいです。2日目に強いんです」と、リハを締めくくった。冒頭から前日の密度をさらに増し、激しくしたようなステージングが披露された。怒涛のようなライブ。それは、終盤で最高潮に達した。本編の最後の曲では、ステージ前の花道に走り出たTAKUROが、客席に手を差し延べ、最前列の客にタッチし、HISASHIは、ギブソンのフライングVをオモチャの機関銃で擦りつけるかのように弾きまくってみせた。TERUが、花道に出て、客席に自分の顔を突き出して触らせるというあわやという場面が出現したのがアンコールのときだった。
そして、その瞬間が来た。
D.I.E.が、フロントを走り回って、JIROが、ペットボトルを客席に蹴り込んで、その後の瞬間だった。上手の花道に走っていったHISASHIの姿が消えた。TAKUROは、「お客さんの中に吸い込まれ るように消えた」と言った。そのまましばらく彼は上がってこなかった。ステージに困惑の表情が見えた。何が起きたのだろうという戸惑い。客席も、最前列と二階以外では何も見えなかったはずだ。何か起きたというざわめきが伝わってゆく。演奏はやまない。TOSHIのドラミングは一段と気迫がこもり、全員を引っ張っていく。警備員に抱えられてぐったりとしたHISASHIの姿が花道に消えた。
TERUの「HISASHI!」コールが始まる。「HISASHI!HISASHI!」という声に会場の手拍子が加わる。彼がいないまま、ドラム・ソロに突入する。一度、袖に消えたTERUが姿を見せ「彼は大丈夫だ」というように両手を拳げて見せた。ライトが暗転し、闇の中に一瞬HISASHIかと思わせるブルージーなギター・ソロが流れた。ドラムにブルーのスポットが当たり、TOSHIはライトの入ったスティックを叩きつけるようにリズムを刻んでいる。不安を振り払うような演奏。TOSHIは、客席に「イエーイ!」という声をスティックで煽り、D.I.E.が下手の一段高い位置に置かれたドラのところにまわり渾身の力で横殴りに叩いてみせる。TERUは、「HISASHIは不死身だ、心配するんじゃねえ」と叫んでエンディングに向かった。大詰めのリフレインを何度も繰り返したあと、彼は「心配すんじゃねえ!」と二度叫んだ。HISASHIは、姿を見せないまま終わった。
「そうとう楽しかったんだと思うよ。今日のライブがいかによかったかを証明してるよね」
その夜、食事の席でJIROはそう言った。
*
函館の中止が決まったのは、19日の午後2時だった。僕らが札幌のホテルを出たときにはまだ決まっていなかった。ホテルでは、TERUのbay-FMのレギュラー番組の録音が始まるところだった。あの番組が、事故後最初のコメントになったのだろう。TERUは、どんな話をしたのだろうか。
夕方、空港に向かう前に、もう一度、函館市民会館に寄った。払い戻しのチケットを手に入れようとダフ屋が集まつていた。
振替日は、8月11日。このときはどんなライブになるのだろう。
右足の骨折。HISASHIは、最後まで「ライブをやる」と言い続けていたそうだ。
羽田に燈いた僕らを、「仙台他東北4公演の延期」という知らせが待っていた。
PATi PATiMEMBER'S COMMENT
メタル製の松葉杖をつきながらインタビュールームに入ってきたHISASHIは、とても元気そうだった。ご存じのとおり、5月18日、北海道厚生年金会館の2日目に右足首を骨折した彼は、その後手術を受けて、今ここにいる。「大丈夫?」と声をかけると、「平気っすよ」と言って、彼はちょっと照れくさそうな笑顔を見せた。それにしても見た目は、かなり痛々しい。膝から足首まで添木をしている右足。ボルトを入れる手術をしたばかりで、まだギプスもできない状態だという。でも本人はいたって冷静で、平然と「これで念願のサイボーグに一歩近づいた」と笑う。元気そうなので、まずはひと安心。そしてゆっくりと席につくと、いきなり右足をテーブルの上にドカリとのせる。足首に血が溜まらないように、心臓よりも高くしていないといけ ないのだという。それにしてもあの日、なにが起こったのか。
「ふだん、俺はどんなに煽られても、けっこう醒めてる方なんだけど、あの日は引き寄せられる感じがあったんですよ。なにかに呼ばれたというか、背中を押される感じがあった」とHISASHIは言う。
「あっという間の出来事でしたね」とTAKUROも、あの瞬間を振り返る。「花道の最後まで行ったなと思ったら、そのまま止まらずに飛んじゃった。お客さんに吸い込まれてく感じ。今でもスローモーションで思い出せるくらい、すーっと消えてった。そのまま人の中に消えて、しばらく出てこなかった。で、出てきたらグッタリしてた(笑)」
「俺は骨を折ったことがなかったけど、その時はすぐにわかった。ぜんぜん痛くなかったんですよ。でも立てなかった。舞台のそでに入ってた時間がすごく長く感じられてね。その間にこれからのスケジュールを考えちゃいましたね。ステージではTERUが"HISASHIは不死身だあ!"って叫んでるし(笑)。待っててくれた人にはホント申し訳ないと思うけど、8月と9月に完璧な姿でやります。楽しみにしててください」(HISASHI)。
POP BEAT -
HISASHI、大阪厚生年金コンサートより復帰
1998.05.30
ツアー中札幌厚生年金会館で骨折したHISASHIがこの日、大阪厚生年金会館より復帰。REVIEW
ギタリストのHISASHI(26)が公演中に右足首を骨折した人気ロックバンドGLAYが30日、大阪市の大阪厚生年金会館で12日ぶりに全国ツアー「pure soul」を再開した。全治1ヵ月以上の重傷を負ったHISASHIは、ギプスで固定した右足を地面につけないよう苦心の連続。不死鳥をイメージさせるいすに軽く腰をかけた状態で序盤を乗り切り、中盤からは小さな台に右ひざを立て、フラミンゴスタイルで頑張った。時折、客席に向けて親指を立ててOKサインを送る余裕も見せた。27日に行ったツアー再開のリハーサルで編み出した異例の演奏スタイルだった。ファンの声援のほとんどがHISASHIで、ボーカルのTERU(26)は「きょうはHISASHIも元気だ!安心して騒いでいこう。いろいろあったけど、GLAYのままツアーの最後まで突っ走ります」と話し、構成の変更もなく19曲を歌った。HISASHIは18日の北海道厚生年金会館公演のアンコール演奏中に激しく動き過きてステージから転落。札幌市内の病院で右足首をボルトで固定する手術を受けた。本人はすぐにステージ復帰を希望したが、20日の函館から5公演を延期した。経過は良好で、6月中旬にはボルトを外す再手術が受けられるという。ツアーは9月中旬まで40本以上続くが、関係者は「もう日程に影響はないでしょう」と話している。
日刊スポーツ -
GLAY 結成10周年
1998.07.02
-
4thアルバム『pure soul』発売
1998.07.29
【収録曲】
01. YOU MAY DREAM
02. ビリビリクラッシュメン
03. May Fair
04. SOUL LOVE
05. 出逢ってしまった2人
06. pure soul
07. 誘惑
08. COME ON!!
09. FRIEDCHICKEN & BEER
10. 3年後
11. I'm in Love
REVIEW
全体を包む"ポップ"の高さにうれしくなるベスト盤が大ヒットを記録しても.音楽、そしてロックを愛するピュアな魂は"あのころ"と変わらない。そんな彼らの精神性を表すキーワードがツアー、そしてこのオリジナル・アルバムのタイトルに冠されている。実験的なアレンジが顔をのぞかせる楽曲もあるけれど、何より全体を包む"ポップのクオりティ"の高さにウレシクなる1枚
WHAT'S IN?MEMBER'S COMMENT
セルフ・レビュー
「YOU MAY DREAM」
TERU アレンジするときに、TAKUROから"でかい扉が開く瞬間のような"っていうことを言われたんで、そういうイメージが頭にこびりついていた曲です。
TAKURO 作るきっかけが、フレディー・マーキュリ一の「BORN TO LOVE YOU」の映像なんですよ。セスナが青空を飛ぶんですけど、その解放感から作ったんです。最初から1曲目という雰囲気だったんで、ライブが始まってTERUが中央で歌ってる感じで詞を書きました。
HISASHI 最初に聴いたときに、スタジアムのライブのオープニングの曲だなあというイメージがしました。風船が舞うような絵が見えました。
JIRO デモテーフ聴いたときにみんなの中で「これは次のアルバムの1曲目だね」って一致した曲。意図どおりになりました。
「ビリビリクラッシュメン」
TERU 10年前に自分が憧れたボーカリストがいて、今回は、それを自分の立場に置き換えたという気がします。この曲を聴いた男の子が「カッコいいボーカル」だと言ってくれると嬉しいなと思います。
TAKURO 早くライブで試したいという強力なイメージがありましたね。"ニューヨーク"って言ってるのは大した意味もなく、かけ声です。(笑)それと今年の後半に行けたらという願いですか。(笑)
HISASHI GLAYのメンバーや周りの状況の中をJIROがローラースケートみたいなのを履いてすり抜けて行くような、アメキャラっぽい感じですね。
JIRO ずいぶん前に作ってあったんですけどもう一回みんなに聴いてもらって、やってみようと思った曲。もともとは普通の8ビートの曲だったんですけど、みんなのアレンジ力でよりグルーヴ感のある曲になりました。2年前ではできなかったことがやれてます。98年型の「KISSIN'NOISE」的なんではないかと。
「May Fair」
TERU 最初に聴いたときのイメージが夕焼けだったんですよ。オレンジ色の温かい光っていうイメージがすごく強くて。温かい歌を歌いたいなあと思ったんですね。初めてですよ、そんなふうに"温かさ"を意識して歌ったのは。
TAKURO ビッグコミック・オリジナルに連載中の「三丁目のタ日」っていうマンガがあるんですが、そのイメージで書きました。最初にスタジオでみんなに言ったんですが、誰も読んでませんでした。(笑)できたのは不思議なことに「BELOVED」と同じ日。これを作ってたときにちょっと休憩してた間にできたのが「BELOVED」でした。
HISASHI 長い間ライブでやってきてる曲なんで、今回は演奏するという構えた感じやグルーヴをうんぬんとかじゃなく、みんなの気を入れるというか、魂をレコーディングしたと。そういう感じがしてます。
JIRO ずいぶん前からやってきてるんで、どこで自分の世界観が出せるかよくわかってる。まとまりのある曲だと思います。
「SOUL LOVE」
TERU 軽くなりすぎず、重くなりすぎずっていうことを意識して歌うようにしました。サウンドがフワフワと浮いた感じが強調されてたんで、それに一緒になってフワフワするんじゃなく、ちょっと重さを出すという感じですか。
TAKURO これは「誘惑」と対照的な世界ですね。「誘惑」が月だとしたらこっちは太陽というイメージです。
HISASHI レコーディング前は「ツアー1本くらいでやめちゃう曲かな」とか、けっこうナメてたんです。(笑)でも今回のツアーで本領を発揮してくれてる曲で、これからなかなか重要な位置でやっていく曲になりそうです。
JIRO いちばんわかりやすいサウンドでいながらコクがある。GLAYのいちばん優しい部分なんじゃないかな。これも1年前だったらできなかったでしょうね。
「出逢ってしまった2人」
TERU これは、歌い方を悩みましたね。デモテープを聴いたときにはもっと派手にくるかと思いましたけど。何度も歌い回してこうなりました。湖のほとりの月明かりのイメージですか。静かな静寂ですね。あれ静かと静寂は同じか。(笑)
TAKURO 春の曲が多かったんで、秋のイメージの曲が欲しいと思って作り直した曲です。
HISASHI 前後がかなり濃い内容になってるんで、箸休めのような曲になりました。(笑)
JIRO いろいろ思い出のある曲。演奏してると退屈な曲なんですけど、テープに録って聴いてみるとみんなのバランスが絶妙で。バンドのアンサンブルってこういうものなんだと。GLAYは成長したなあという曲。ヒットでした。
「pure soul」
TERU スタジオでTAKUROがギター1本で歌ってたときからいい曲だなと。自分では仮歌のときからいい歌を歌えてた曲のひとつで、それを越えたいと思ってる。
TAKURO これを書いたのが1年前ということで「口唇」「HOWEVER」「REVIEW」以前の言葉が並んでるのが非常に興味深くて、今、あらためて聴いても自分の置かれてる状況を表わしてる気がして。他の曲とは違う夕一ニング・ポイントになるような曲だと思いました。
HISASHI このアルバムにしてもツアーにしても、スタジアムにしても、みんな"pure soul"という言葉がつくわけで。第一印象もそうですけど、すごい印象的な曲になったなとあらためて感じてます。そこまでの曲って今まであんまりなかったですからね。
JIRO この中でいちばんフレーズで走ってる曲で、弾いてていちばん面倒くさい曲。シングルだということで意識してそうしたんですけど頭のいい感じにするより、アマチュアのときみたいにひとつでも面倒くさいフレーズをっていう感じですね。無邪気でいいかなと思います。
「誘惑」
TERU これはもうGLAYの得意分野になっている曲というか、GLAYにしかできないサウンドになっていると思いますね。
TAKURO GLAYが出るCMの後ろに流れるんだったら、こういう曲がいいなというイメージで作りました。
HISASHI お客さんのパワーをあらためて感じてる曲です。
JIRO 歌詞の内容に比べるとわりとソフトでドライな感じのサウンドになったのが逆によかった気がしてます。もうちょっとヘヴィーなアレンジもあったんで。これからライブで育つ曲だと思いました。 -
LIVE VIDEO 『pure soul TOUR '98』発売
1998.08.05
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1998年『GLAY TOUR '98 pure soul』ホールツアーでのNHKホールLIVEを収録。
(1998年8月5日発売の同タイトルビデオのDVD化)
収録曲
01. 誘惑
02.Lovers change fighters,cool
03. 生きてく強さ
04. Little Lovebirds
05. May Fair
06. SOUL LOVE
07. アイ
08. I'm yours
09. 口唇
10. 彼女の“Modern…”
11. ACID HEAD
12. BELOVED
13. More than Love
14. SHUTTER SPEEDSのテーマ
15. I'm in Love
2003年12月3日再発売 TOBF-5282 税込¥3,360REVIEW
シングル「誘惑」「SOUL LOVE」を引っ提げたツアー"pure soul"のライヴ・ビデオ。クリップ集の問にライヴ・シーンを挟み込んだ作品に比べ、さすがに丸ごとライヴとなるとステージの臨場感が半端じゃなく伝わってくる。収録会場はNHKホールと大阪厚生年金会館と、現在のGLAYにしては小さな感じがするけれど、そのぶん密接した客席とステージにある空問に温かみがあり、いきなり飛躍せずにホール・ツアーを行なった彼らの想いがよくわかる。夏のスタジアム・ツアーに行く人は、ぜひこれでGLAYのロック魂について予習すべき。
B-PASSMEMBER'S COMMENT
--で、ツアーに突入するわけで。これ(「誘惑」「SOUL LOVE」)が出るころには始まってますけど。こういうふうに始まればいいという。
TERU「移動とホテルが嫌いなんですよ(笑)ライブはすごい好きなんですけど。だからそういうことを考えずにライブだけを楽しみたいですね。内心はちょっぴり「こんなに多くなくてもいいのに」って思ってたり(笑)けど、今回は新しいところにも行けるし、初めて観てもらえる人も多いんで楽しみですよね。」
JIRO「今回は仕掛けもなしでシンプルにいきます。男っぽいロックというか。たぶんバラードとかもやらないかもしれない、気分が乗ったときく らいしか。ミディアムはやるけど。」
HISASHI「何しろ小さめのホールが多いし、ライブハウス気分で最初から最後まで行き切っていきたい。メンバーのテンションもそういう感じなんでしよう。」
TAKURO「今、話聞きながら思ったんだけど、やっぱり俺の思うロックっていうのは激しいものだと思うし、ロックっていうものが市民権を得て、まだ15年とかしか経っていないのであれば、俺たちGLAYが、2000年に向かって壊していきたいなって。理屈抜きに「やられた」って言わせるパワー。そういう意味で、いろいろ新しい始まりなのかなって。98年の4月っていうのは、たぶん、何年か経って振り返っても、「あそこからちょっと違う展開にいったよね」って思うんじゃないかな。」
--それがツアー・タイトルの"PURE SOUL"だと。あの言葉のイメージはどういうものなんですか。
JIRO「楽器を持ち始めたころのロックだなって思ってる感じというのかな。なんでもありなんですよ。いいものだけを吸収するという。そういった楽しさ。煮詰まるとかじゃなくて純粋に「わあ、楽しいや」って思えるところに戻りたいっていう。そういう気分で新しい人に会いに行く感じ。」
HISASHI「なぜGLAYっていうバンドにいるのか。それは楽しいからだっていう前から思ってたこと、それをツアー・タイトルにできたと思ってるんですよ」
TERU「なぜボーカルをやってるんだろう。みんなそういう瞬間があると思うんですけど、それを確認する場かなと思ってるんです。「これだから歌うんだ」「ステージの上で弾きたいからステージに立つんだ」それを確認するのが"ソウル・ラブ"だと思うんです。あ、違う、"ピュアソウル"か(笑) 」
POP BEAT -
渋谷にてゲリラライブを実施
1998.08.05
LIVE VIDEO 『pure soul TOUR '98』発売記念イベントとして渋谷にてゲリラライブを実施REVIEW
発売日に渋谷 タワーレコード屋上にてゲリラライブを実施。
予告は一切なし。若者たちでにぎわう繁華街の夜空に突然、生のGLAYサウンドが大音量で、とどろいた。その約2分後、今度は演奏するメンバー・4人の雄姿が衛星を使って、付近の該当ビジョンに映し出され、ここから同時中継。これには歩行者もビックリ仰天で、風に乗って聞こえてくる音を頼りに"GLAY探し"を始める少女たちが続出する騒ぎに発展した。
この日は新作ビデオ「〃pure soul"TOUR'98」、の発売日。同店が大々的なキャンペーンを行っていることもあって、お忍びで来店し、敬愛するザ・ビートルスのラストステージで有名な"屋上ライブ"を挙行した。
ボーカルのTERUは「渋谷のみなさん、聞こえてますか?今、コレ、生です。どこかにいますよ」とあいさつ、320万枚セールス突破の新作アルバム「pure soul」から「誘惑」など4曲を演奏。
ライブ前には4人の手形を製作。同店に寄付され9月5日から一般公開される。
スポーツニッポン
渋谷のビル屋上に現れパニックに
人気ロックグループ「GLAY」が五日、東京・渋谷のタワーレコード屋上でゲリラライブを行った。一切告知されない状況での抜き打ちライブで、衛星を便って渋谷駅前ニヶ所のビジョンで同時生中継され、ラッシュアワーでごった返す渋谷は一時、パニック状態となった。午後後六時四十七分、スーパービジョンに大音響でライブの模様が流れた。ほとんどの人は一瞬、ライブビデオかと思ったはずだが「誘惑」を歌い終わったときにボーカルのTERUが「渋谷のどこかにいます。見つけてください」と発すると「うそ~」「「どこ!」と大歓声。続く「YOU MAY DREAM」の途中に「渋谷にお集まりの皆さん」と身ぶり手ぶりで呼びかけると、集まった約三千人から大会唱が沸き起こった。 ビジョンでの上映は十分間と限定されていたが、最新アルバム「pure soul」から「COME ON!!」「I'm in Love」を含めた四曲を演奏。髪の毛を思い切り逆立てたJIROをはじめ、メンバーはライブ仕様のガンガンのメークで"爆発"するなど気合十分。この日はライブビデオ「pure soul TOUR'98」の発売日で、追加注又も含め計三十七万本と破格のセールスを記録した。 また、日本を代表するバンドとしてライブ直前には同店で手形式に臨んだGLAY。これはマイケル・ジャクソンに次ぐ史上二組目の栄誉で、手形は九月五日から二十日まで展示される。
デイリースポーツ -
pure soul in STADIUM SUMMER of '98スタート
1998.08.08
全7ヶ所13公演、即日SOLD OUT
8月 8日 真駒内オープンスタジアム
8月 8日 真駒内オープンスタジアム
8月 15日 安比高原特設ステージ
8月 16日 安比高原特設ステージ
8月 19日 広島グリーンアリーナ
8月 20日 広島グリーンアリーナ
8月 23日 ポートメッセなごや野外特設ステージ
8月 25日 マリンメッセ福岡
8月 26日 マリンメッセ福岡
8月 29日 阪急西宮スタジアム
8月 30日 阪急西宮スタジアム
9月 5日 西武球場
9月 6日 西武球場INFORMATION
西武スタジアムセットリスト
1.YOU MAY DREAM
2.ビリビリクラッシュメン
3.SOUL LOVE
4.原色の空<Cloudy Sky>
5.More than Love
6.May Fair
7.Little Love birds
8.FRIEDCHICKEN&BEER
9.HOWEVER
10.誘惑
11.COMEON!!
12.SHUTTER SPEEDSのテーマ
13.彼女の"Modern…"
14.pure soul
ENCORE1-
1.グロリアス
2.口唇
3.ACIDHEAD
ENCORE2-
1.I'm in LoveREVIEW
GLAY初のスタジアムツアー。ついにラストステージを迎えた9月6日。肌寒く小雨混じりの西武ドームで、のっけから総立ちのファンを前に「YOU MAY DREAM」でスタート。4万人で埋め尽くされたあちこちから歓声が飛ぶ。MCさえもかき消され、「話してるときは静かに聞いてほしい」とTERU。肩をすくめチョロッと舌を出し、素直に従う女の子たちに、「スタジアムのファイナルを、心おきなく、後悔しないように楽しんで!」。「10年目にして念願のスタジアムツアーができて、こんなにいいメンバーにも会わせてくれた運命に感謝!」。そんなTERUの叫びに、ひときわ大きな拍手が湧き上がる。そして、「一生懸命応えてくれるみんなにも感謝!」とTERUのやさしさが伝わってくるお返しの一言に、再び歓声が…。マイクスタンドを両手で包み込み、しっとりと歌った9曲目の「HOWEVER」では、夜空に響く声がとてもさわやかだ。
途中、何度も「楽しんでほしい」 「みんなを大切にしていきたい」と語りかける。ファンと一体になりたい気持ちがビンビン伝わって感動モノ。客席にサイン入リフリスビーを投げるTERU、水鉄砲を客席に打ち込むHISASHI。JIROはゴムボールのトスバッティングで3度も空振りして大ウケ。4万人と4人に和みの時間が流れていく。連発花火の後、アンコールの「I7'm in Love」だけでも10分。手拍子と大合唱のクライマックスは永遠に続くのでは…と思うほど。そして、会場に入れず外で耳をすましている3000人ものファンに、「外のヤツら、今度は中で会おうゼ!」の呼びかけで、彼らのステージは幕を閉じた。ライブ終了後、「ドームの一番遠くにいるファンの人たちも、ちゃんと見えてましたよ」と譜ってくれたTERUの笑顔が忘れられない。GLAYのあたたかさに包まれた2時間半だった。
歌ボン
彼らの行く先は、いまや本格的に誰にも想像できなくなってしまった ●ホールとスタジアムをあわせて全国66本という巨大ツアーが、ついに終わりを迎えた。半年をかけて全国を廻り、"GLAY結成10周年"を盛り上げ、大きな結果を残したこの「pure soul」をめぐる一連の動きに、ひとつの区切りがついた。毎回アルバムに何らかの意味を与え、それを伝えるべくツアーに出る……という手法を取ってきた彼ら、ホール編では「pure soul」の象徴のような曲「I'm in Love」をライヴの流れの中心に据え、"愛情"というものを伝えてきた。それはもちろん恋愛だけではなく、親子だったり人としてのものだったり、音楽に対するものだったり。彼らは、どんなに大きな会場でも、それらを表現し尽くすことに成功していた。そして、「pure soul」を完結させていた。●ところで「区切り」には、もうひとつ大きな側面もある。それは音楽シーンの頂点を極めてしまったことによって生じるもの。CDは驚異的に売れ、ライヴハウス→ホール→武適館→アリーナ→スタジアムと規模は広がり、既存のロックバンドが歩む道としてはこれ以上ない所まで昇りつめてしまったのだから。これから先は、まったく新しい道になるのだ。●しかしこれだけのことをなし遂げても、GLAYの4人が変 わっていないのも事実で。彼らは今もただ、共にバンドができることに一番の喜びを感じているのだから。「区切り」などというのは実は周囲が決めるものであり、当事者にとっては、もしかしたらまったく意味を持たない括りなのかもしれない。そういえばこのツアーの最後の場面に立ち会うことができたとき、そこでTAKUROは「音符じゃないものを音にしたい」と言い、TERUやHISASHIやJIROが、繰り返しスタッフに溢れんばかりの感謝を伝えているのを見た。推もを真剣にさせるGLAYのただ一つの真髄が、そこには在った。ただ、人と人との心のふれあい一。●スタジアムのすべての公演のラストに演奏された「I'm in love」のエンディングに、あるフィルムが流されていた。モノクロ映像の「I'm in love」のレコーディング風景のところどころに、戦争、原爆実験、月面着陸、燃え上がる油田、ベルリンの壁の崩壊、世界を変えた人々……そんな映像がはさまれている長い長いフィルムを観たとき、「pure soul」を完結させることにより、GLAYがより大きな問題堤起をしてしまったかに感じられた。とうやら彼らの行く先は、いまや本格的に誰にも想像できなくなってしまった。
B-PASSMEMBER'S COMMENT
全日程終了後のTERUインタビュー
--ツァー終わって、どうですか?
TERU「なんか、終わった感じがしないんですけど……なぜですかね?これでおしまいだって感じがなかったツアーが長すぎたからかもしれない。」
--虚脱状態になってる。
TERU「それはないです。まだ緊張してる。」
--ライブやってる普段の気持ちがそのまますっと続いてる。
TERU「そうですね。ツアー中盤は"さあ、ライブだ。よし、がんばろう"っていうそういう向かっていく状態があったんだけど、ツアー終わるころになると日常生活のひとつとなってたんですね。ライブが。」
--それは理想的なことじゃないてすか。じゃぁ明日ライブたって言われても全然……。
TERU「行けます、みたいな(笑)生活の一部になってしまいましたね。」
--ツアーの最中はなかなかそうは思えなかったんてしょう?
TERU「最後の仙台近くになると、"あと2日だ。どうしよう仙台、海いを残さず楽しもう"って思って、そしたら6割くらい歌詞忘れて飛ばしてしまうという。だから、なんかその最後の2日間はやっぱり自分でも切羽詰まったものがあったと 思うんですよ。もう終わっちゃうって。だけど、実際終わっちゃうと、まだ終わった感じになれてない。」
--仙台の1日目は最後なんたという気持ちが積もりつもってしまった。
TERU「うん。あともう少しで終わるっていうプレッシャーに負けてしまった自分。初めて、あ.負けてるって自分でわかった1日でしたね。初めての武道館をやったときとは違うプレッシャー。終わってしまうからいいライブをしようっていうのが、なんか肩に力が入ったライブになってしまった。でも、今までになかった初めての体験をしてみて、周りのスタッフのあったかさはすごく伝わりましたよ。ライブのあとみんなでご飯食べたときに、スタッフが「今日はまあ、しょうがないよ。明日もしまた歌詞忘れたとしても、最後だからしっかりやろうよ。心の入ってない歌、だれも聴きたいと思わないよ」って言ってくれて。で、2日目を迎えて2日目はいいライブでしたね。もうとにかく楽しもうって思って。」
--ステージの上から見た景色っていうのはどうなんですか。ホールがあって、スタジアムかあって、野外もあって。
TERU「全然場所によって違いますけどねス タジアムの1曲目の「YOU MAY DREAM」の、ステージに出て行った瞬間のあの客席の感じ方もその場所場所で違うし。特に酉宮球場、あの客席のスタンド席の感じはすごかったですね。圧巻でしたね。」
--スクリーンに映ったときの絵がすっこいよかったもの。日本のコンサートじゃないような感じだった。
TERU「あと、(ポートメッセ)名古屋は名古屋で、あまりにも広くて。いったいここはどこなんだって感じで。」
--さすがに名古屋は、いちばん奥は見えなかったんじゃないですか。
TERU「でも雰囲気はわかりますよ(5m先を指さして)例えばあそこにちっちゃい虫がいるとして……このぐらいのてんとう虫くらいの小ささだとしても、でもてんとう虫は見える。そういう感じですね。」
--スタジアムのオーブニング。「おお、こういう感じなのか」って、ステージが、スタジアムの客席の絵に感心してる感じでしたね。
TERU「やっぱりハッとしますよね、ステージに出た瞬間。ほどよい緊張感と期待感と興奮と、そういうので一気に気持ちよくなった瞬間にそれはやっはりスタジア ムがいちばん強く感じられましたね。」
--花道を駆け抜けながら歌ったりしてたでしょう。あまりの距離に息が切れたりとかっていうのはなかったですか。
TERU「名古屋のとき、ステージを下りて全速力で走ったときは行って帰ってきただけでハアハアしてました(笑)100メートルくらいありますからね。だけと、客席から見たセットってすごいんじゃないかと思って。一度でいいから客席から見てみたいと思ったし。GLAYのライブを見たいんですよ、一度でいいから。」
--「Pure soul」の歌の持つ意味か変わってきたっていう、もっとリアルな感じ方をしてきたっていうことについてはどうですか。
TERU「ステージでずっと歌ってきて、やっぱり自分たちも夢を見て、その夢に向かってやってきて……。失うものもすごくあったけれども、今実際に自分の夢っていうのが手にできてるっていう。ステージに立てるうれしさとか幸せっていうのをすごく感じられて。たとえ失うものがあったとしても、やりたいことをやって、自分の思ってることを素直に伝えられる、そのためにこうしてステージに立っているんだって思うようになりましたね。そ れが、自分にとっての"pure soul"っていうか。今やるべきことは、もっともっといい歌を歌って、伝えたいものを伝えていく。自分もかっこいいバンド、好きなバンドに夢をもらってきたし、今は自分たちがみんなに夢をあげたいなと思っていて。ひとりっきりでいたら誰も「がんばれよ」って言葉を言ってくれる人っていないでしょう?もしそういうひとりっきりの人がいたとして、GLAYの音楽とかメッセージとか、そういうもので背中をポンと叩いてあげられたらなと思ったし。」
--安比高原での「夢をあきらめるな」って言ったあのひと言に対するリアクションってすごかったでしょう。
TERU「すごかったですね。みんな夢に向かってがんばってるんだなってあらためて思いました。手紙をもらって、"あの言葉を聞いて、もう一度がんばろうと思いました"って人たちがすごく多くて、自分もすごくうれしかったです。やっと自分がやってあげたかったことができたなって「夢を大切にしろとは言えなくなった」っていう歌詞だけれど、だけどあの安比では言ってあげなきゃっていう気持ちになったんですよね。」
--お客さんに関してはどうでしたか。女の子もいれば男の子もたくさんいて、ちっちゃい子もいれば母親くらいの年の人もいるみたいな。これだけの人が来てくれるんだなあって思ったりする。
TERU「思いますよ。自分たちがいくら、夢、夢っていっても、夢を現実にするにはみんなの手をかりないとダメなんだし、例えば10万人の前でライブやりたいです、それが僕の夢ですって言ったって、その10万人はだれ? ってことになるじゃないですか。その10万人っていうのはGLAYの音楽に触れてくれてる人たちであるわけだし、そういう人たちがライブを見たいと思わなければ、夢も現実にはならないでしょう? GLAYの夢に乗っかってくれる人たちがたくさんいてくれて、夢を自分の夢のように喜んでくれるような、そういう人たちがたくさん集まって来てくれてるんだなって思いますよね。大きな船に俺らとみんなが乗って、それでいろんなとこに旅ができればいいな。知らないうちにすばらしい世界に来ちゃったみたいな。コロンブスが大陸を発見したときのような、なんかそういう新しいものをみんなで発見できればいいなと思うんですよね。」
PATi PATi -
日比谷野外音楽堂にてファンクラブ限定ライブを実施
1998.09.12
日比谷野外音楽堂にてファンクラブ限定ライブを実施INFORMATION
SET LIST
01.HAPPY SWING
02.KISSIN' NOISE
03.Yes,Summerdays
04.Believe in Fate
05.誘惑
06.GONE WITH THE WIND
07.春を愛する人
08.SOUL LOVE
09.週末のBABY TALK
10.出逢ってしまった二人
11.YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY(THE BEATLESカバー)
12.I'm in LOve
13.JUNK ART
14.Come On!!
15.SHUTTER SPEEDSのテーマ
16.ACID HEAD
アンコール
01.ずっと2人で…
アンコール2
01.More Than Love
02.BURSTEPISODE
この日、D.I.E.さんが、仙台サンプラザホール(1998年9月15日)でのライブを最後にサポートメンバーをやめると発表。
ただし、「TERUとは1999年12月31日には絶対同じステージに立っていようと約束してるんで、それはもう絶対やろうと思っています」と発言。
その約束はもちろん守られた。 -
シークレットライブ(仙台MACANA)
1998.09.15
シークレットライブを 仙台MACANAで実施。INFORMATION
SET LIST
01.HAPPY SWING
02.COME ON!!
03.More than Love
04.原色の空〈Cloudy Sky〉
05.HOWEVER
06.I'm yours
07.Belive in fate
08.SHUTTER SPEEDSのテーマ
09.ACID HEAD
10.I'm in Love
[ENCORE]
01.愛♡入浴~BURST
仙台サンプラザホールでのライブが終了してからのシークレットライブで、終演は24時を超えた。
NEVERMINDも出演。
NEVERMIND 1stアルバム「愛♡入浴」が配布された。 -
『YOU MAY DREAM』が 明治製菓「Horn」CFイメージソング としてO.A.スタート
1998.09.21
4thアルバム『pure soul』収録曲『YOU MAY DREAM』が 明治製菓「Horn」CFイメージソング としてO.A.され、メンバーも出演 -
渋谷CLUB QUATTROで行われたD.I.E.のライブにTERUゲスト出演
1998.09.22
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『pure soul』がTDK ミニディスクXAシリーズのキャンペーンソングとしてO.A.スタート
1998.10.01
4thアルバム『pure soul』収録曲『pure soul』がTDK ミニディスクXAシリーズのキャンペーンソングとしてO.A.され、メンバーも出演INFORMATION
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FM802レギュラー番組「BUGGY CRASH NIGHT」(毎週日曜日 24:00~25:00放送)スタート(DJ:JIRO)
1998.10.04
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TOKYO FMレギュラー番組「GLAY TAKURO RADIO FACTORY」(毎週火曜日 23:25~23:55放送)スタート(DJ:TAKURO)
1998.10.06
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15thシングル『BE WITH YOU』発売
1998.11.25
【収録曲】
01.BE WITH YOU
02.毒ロック
03.ストロベリー・シェイク~It's dying.It's not dyingINFORMATION
【タイアップ情報】
「BE WITH YOU」:フジテレビ系ドラマ「タブロイド」主題歌REVIEW
長かったツアー"Pure Soul"も、大盛況のうちに西武球場でファイナルを迎えたGLAY。その後彼らは休む間もなくレコーディングに突入していたのだが、その待望の新曲がニユー・シングルとして11月25日にリリースされる。「誘惑」、「SOUL LOVE」以来、久々のシングルとなる今回の「BE WITH YOU」は、すでにドラマ「タブロイド」(水曜夜9:00フジ系)の主題歌としてオン・エア中。自分にとっての大事な人、かけがえのない愛を守りたいと歌う、GLAYらしい温かなミドル・ナンバーで、イメージ的にはアルバム『Pure soul』のタイトル曲に近い感じ。アップ・テンポのリズムではないけれど、確かな躍動感が伝わってくるような力強いバンド・サウンドに仕上がっている。
カップリングには、HISASHIが作詞作曲を担当した「毒ロック」(HISASHIらしすぎる・・・)と、「ストロベリーシェイク~It's dying It'snot dying」と「BE WITH YOU」のカラオケという3曲を収録。ちなみに3曲目は、JIRO作詞作曲による「ストロベリー~」とTAKURO作詞作曲の「It's~」をくっつけたもので、一曲で2度おいしいぜいたくな構成になっているらしい。というわけで、シングルとはいえ実質4曲(カラオケも数に入れるならば5曲)ぶんの音源が詰まった今回の「BE WITH YOU」。TAKUROの人生観が反映されたような前向きなメッセージと、GLAYのロック・スピリットが凝縮された濃~いシングルだと言えそうだ。
CDデータMEMBER'S COMMENT
GLAYのニュー・シングル「BE WITH YOU」は、彼ら4人の現在位置が手に取るようによくわかる音源だ。表題曲と、(3曲を1曲にした)カップリング曲は、聴き手を正確に、GLAYが今いる場所にナビゲートしてくれるような曲だと思う。この曲の背景を知る二とは.GLAYの真意と底力を知ることにつながっていくだろう。「目に少し涙がにじんできた」と言いながら、TAKUROは熱く細密に語ってくれた。
--「BE WITH YOU」は.西武ドームが終わってからすぐリハーサルに入ったと聞きましたが、曲を書いたのはツアー中なんですか?
TAKURO「いや、去年の末ぐらいには原型がありつつ、今年の1月くらいに改めて曲を見直す…って感じでしたね。もともと発表する前提で作ったわけではなく、ただ思いついたのを書きためていて。で、8月くらいにGLAY用に書き直してみたんです。細部をもうちょっと詰める必要があったんで、ツアー中にずっと練り直してたんですよ。今回この曲がシンクルになる経緯はいろいろあるんですけど、最初、自分のなかでこの曲は、優等生すぎるなって思ってたんです。だから……練り直しましたね。」
--詞に執念を感じますね。
TAKURO「詞はかなり詰めましたね。自分の限界を思えた瞬間を見ました(笑)。」
--自分のことを叩いて?
TAKURO「叩いて叩いて、まだできる、まだできるって。曲もそういうふうでした。曲の作り方は今までとはそんなに変わらないんだけど、ある意味ではよく出来た曲で.これでいいのだろうかってずっと……、それは今でも少しあるんですけど、今後のGLAYを考えるという意味合いも含め……。もちろん今までも目分たちの道をやってきたんだけど、でも、ここで違うことに手をつけたらどうなるのか、逆にいえば、この道を先々まで行ったらどうなるのかって。そういうのでずいぶん迷った。どっちにいくか、と。」
--それで下したどっちへいくって方向は、TAKUROさんなりの言葉でいうと?
TAKURO「僕がずっと思ってる"砂漠のなかのポップを探す"って意味では……違う方向へいくっていうのもあったんですけどね。で、シングル候補が4曲あったんですね。「BE WITH YO U」の他は、全部わかりやすく新しい部類だった。本当にわかりやすい。」
--「BE WITH YOU」は?
TAKURO「この曲は、ふつうにやったらこれくらいになるだろうってわかってたっていうか。だから最初は他の曲のほうに挑戦して…、それがたとえ80点でも90点でも、新しいところへ挑戦したってだけできっと満足感はあるだろうなと。実際デモを作ってる段階でもその気持ちはあったし、プリプロに入った段階でも。これは今までのGLAYにない感じだねって。でもそれは、物珍しさ、好喬心は入つてる作贔ではあるんだけど、ちょつと違うなと。そういう意味でいうと、"誰も追いつけない砂漠のなかのポップ"っていうのを「誘惑」や「SOUL LOVE」で見つけることができたのかっていったら、それも違うんですよね。まず歌詞なんかは、勢いだけで書いちゃったかなって反省点があったから、あの2曲は。」
--でも「BE WITH YOU」は、そういつたTAKURO節っていうか、自分がよく使う引き出しのなかから出してきて、グレード・アップしたって、そういう曲ですよね。
TAKURO「うん。それで3、4曲作った段階でメンバーやスタッフに聴かせたりして、じゃあこれでシングルいきましょうってなったんだけど、俺すごい不安だったんですよ。それは次へいく.新しいことをやる不安じゃなくて。今までやったことをもっとストイックに、もっと贅肉を落とす感じになるでしょう。そのへんのことは「HOWEVER」でかなり高いところまでいってたから、さらに上をいくのは大変だろうなって思った。レコーディングしててもずっと感じてて。まぁ、TERUが歌い出す頃から除々にほっとしだしたんですけど……。もちろんメンバーも一生懸命今まで以上にやるし、GLAYの姿勢としてもそうなんだけど、じゃあ自分が何をできるかなって思ったら、アレンジは詰めてかなりいいところまでいったんで、あとは歌調とかギターとか、そういうところに力をかけようって。だから曲の原型は今までの流れだと思うんだけと、一個一個の言葉の力強さとかは、もっと上げたいっていうのが今回のテーマになりましたね。その意味で、詞を書き出すまでが時聞かかった。レコーディング入ってもできなくて……。」
--それは書きたいことがないってことで?
TAKURO「いや、もう……。俺が思うに、自分の持ってる言葉ってものは、ここ1、2年では変わってないと思うんですよ。でもたとえば人を好きだって気持ちとか、人問的に大きくなりたいとか、世の中に対しての自分の位置とか、いろいろ考えてきた中で、そういう思いだけはすごい膨らんでて。GLAYとは,自分とは、GLAYと目分の距離とは……とかも。自分の内側の思いはいっぱいに膨らんでるのに、言葉が追いつかない。何を書いても……ピタっとこないし、こんなんじゃないだろうって。そうなると1行も書けないんですよ。仮歌でTERUが歌ってるのがわりと案直なラブ・ソングだったりして、それもまたいいな、なんて(笑)。もうね、何を書いてもテンション低く感じるんです。今知ったばっかりの言葉じゃ、使いこなしてないっていうのがバレるし。曲はサビから始まってるけど、Aメロの"目の前の境界線~"が出るまで,ものすごい長い道のりでしたね。」
--思いの丈があっても、チョイスする単語がない時に、ギリギリの、マックスの精神状態にまで自分を持っていかないと、晋葉は出てこないですよね。
TAKURO「そうですね。今、置かれてる自分 っていうものをどうやって生きていこうかなって、ツアー中に考えててね。今の状態にいるなら、エンタテインメントとしての世界で生きていく、人々を楽しませていくのもありだろうって。それこそJIROは、自分の思うヒーロー像、お客さんが思うイメージを、ツアー中に探して出していったって言ってて。それはすごいなって思ったし、実際にやってたしね。TERUもHISASHIも、それぞれで結果出してくるから。自分はどうするべきか、このGLAYでどういうポジションなのか、どうやっていきたいのか。そういうところをずっと考えていて。俺は今の自分の立ち位置でいいって言ってくれるなら続けられるし、それがGLAYにそぐわないっていうならダメだなって。もともと自分が思うことを歌にしたのであって、まず相手を喜ぼせたいって作り出したわけじゃなかったと思うから……。」
--自分が曲を書くモチベーションとして。
TAKURO「そう。だからもつと原点、大もとの出発点としては。その点では、キャッチーでヤダっていうのもあってね(笑)。僕のいう"砂漢のなかのポップ" って、もちろんキャッチーなんだけど、"何か超えたもの"なんです。ラブ・ソングなんだけれども、本当の、リアルなものにしたいなって。だからそれでいいって言ってくれたら、俺の、GLAYのなかでの価値ってのはあるのかなって。」
WHAT'S IN? -
『hide Séva C-Aid』横浜アリーナで行われたライブイベントの『TELL ME』にてTERUゲスト出演
1998.11.27
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LIVE VIDEO 『pure soul in STADIUM SUMMER of '98』発売
1998.12.09
1998年『pure soul in STADIUM SUMMER of '98』、ポートメッセなごや特設野外ステージでのLIVEを中心に収録。
収録曲
01. YOU MAY DREAM
02. ビリビリクラッシュメン
03. SOUL LOVE
04. May Fair
05. FRIEDCHICKEN & BEER
06. 3年後
07. HOWEVER
08. 口唇
09. More than Love
10. pure soul
11. 誘惑
12. ACID HEAD
13. I'm in Love
2003年12月3日再発売 TOBF-5283 税込\3,360INFORMATION
REVIEW
8月8日真駒内オーブン・スタジアムからスタート、全国7ヵ所13公演40万人を動員し.大威功にて扇を閉じた、GLAV初のスタジアム・ツアーがいよいよ映像化される!8月に発売されたホール・ツアーの模様とは、ひと味違うスケールの大きさを感じることができるだろう。が、大規模な舞台に移っても、観客との距離は変わることなく、会場を一体化していく彼らの白熱したステージングは圧巻。フ7ン待望の秘颪ドキュメント映像もまとめて収録。さらに初回特典として、バック・ステージの橡子などを捉えた、豪華撮り下ろし写真集も付くという、まさに永久保存版的作品。
WHAT'S IN -
第1回歌手ナビ音楽祭グランプリ受賞
1998.12.27
インターネット上に優秀なホームページを開設しているアーティストを表彰する日本初のイベント歌手ナビ音楽祭でグランプリを受賞。INFORMATION
アクセス数が多く、多くの人が認めるホームページで、歌手ナビ運営委員会が決めた審査委員、歌手ナビ (http://www.kashu.com)・ニッポン放送・エフエム大阪のホームページで実施する一般の投票により最優秀なホームページに与えられる。REVIEW
「歌手ナビ音楽祭」(ニッポン放送など協力)が27日都内で開かれた。
歌手ナビグランプリは、ホームページが100万アクセスを越えるなどインターネットの世界でも圧倒的な人気を誇るGLAYが受賞した。
同音楽祭の模様は、1月3日19時から、ニッポン放送とFM大阪でオンエアされる。
夕刊フジ -
2年連続 NHK紅白歌合戦出場
1998.12.31
-
日本レコード大賞ベストアルバム賞を「pure soul」で受賞
1998.12.31