4曲目mix完了!

2010/5/31 20:14

ホールツアーのリハーサル前半戦が終了して
本日から再びmix確認の一週間となります。
作業曲はバラード曲なのですがピアノをSEIさんに入れて
頂いたので今日の確認作業にはSEIさんにも参加して頂きました。

作業は競さんにmixしてもらった音源を聞く所から
スタートするのですがいつもは聞き終えるとすぐに手直しの箇所が
出てくるのですが今回は指摘がすぐにされませんでした。
しかしこだわりの箇所がやはりあり、直していきました。

まずTERUがリップノイズ(口の開け閉め等ででる音を
マイクが拾ってしまったもの)が気になるとのことで
手直ししました。他のメンバーは気にならないもだったのですが
ボーカリストTERUにはひっかかるとのことでそこが
歌っている者のこだわりでした。

またHISASHIからはギターソロで使っているディレイ
(反響音をシミュレートする空間系エフェクターの一種)の
感じが気になるという事で試行錯誤してしっくりする所を探しました。
手直しされた音を聞いてTERUが一言、
「うん、宇宙がみえる。」

本日の作業も無事に終わりました。

2曲目mix完了!

2010/5/24 21:30

オリジナルアルバム2曲目のMIX確認を本日行いました。
14時にいつものスタジオにメンバー全員が集まりMIX確認スタート。
本日の曲は"夏"をイメージさせる爽やかなナンバーです。

今日のMIX確認中に感じた事は全体的な修正というよりも細かな例えば
1フレーズだけの修正をいくつも行ってた事です。
TERUに関しては全体的な修正が一段落したところで一人、
競氏とボーカルラインの本当に細かな所まで入念に変更、修正しては
確認してという作業を行っておりました。

本日の確認作業の中、印象的だったのがTAKUROの
「(Aメロの)Shore break(という箇所)を山びこみたいにして。
ボツにならない様に。」
という一言です。"山びこ"というのはエコーをかける事であったらしく
こういったメンバーの表現を競氏は瞬時に判断して音を調整します。
それからエコーの入る箇所、タイミングを再修正して完成したものを
チェックしたときにTAKUROが
「うん、夏が見える」
と満足な一言を言っておりました。コンポーザーTAKURO
のこだわりが垣間見れた瞬間でした。

このような本当に一単語の一音、コーラスの一つ一つまでに注意を払い
微調整を加えて本日の確認曲は完成しました。

1曲目mix完了!

2010/5/21 23:09

いよいよ本日よりオリジナルアルバムのmixの確認作業が始まりました。この作業は基本的には一日一曲のペース
で行われ、メンバーもエンジニアも一曲入魂でその日のmix作業を進めて行きます。

エンジニアの競氏はmix確認スタート前に
「毎回mixの初日は一番緊張する」と漏らしておりました。
しかも本日の作業曲は今回のアルバムのコアとなる曲ですので一回聞いて「はいオッケー」とはメンバーは言いません。

まず競氏がmixした音源をメンバーが2,3回聞き直す所からmix確認作業は始まるのですが、
曲を聞き終えたTERUが
「ギターの音が大きすぎない?」と一言。
その一言をきっかけにTAKUROが
「たまにボーカルをくってる所があるよね。あとSAXの音がばらついてる」と返します。
そこからまたTERUが
「あと(曲の)頭のベースがぐっと来ないんだよね。rough mix(音を録った日に仮でmix作業をしたもの)の方が良かったんじゃない」と付け加えると、
JIROが「俺は逆に今回のmixの方がPOPな感じがが出てていいんだよね。
曲の世界観が伝わってくると思う」と反対の意見が出て来ます。
そこでHISASHIが沈黙を破り
「作り手と、歌い手の捉え方の違いだね」と発するとその2者の中間点を探そうという事になり、そこから再度mixの直しへと
入って行きます。

そのmix直しが終わると次ぎに曲の途中でブレイクする部分があるのですが、JIROから「拍数的には合ってると思うけどその部分の尺の微調整をするのはどうだろう?」という提案が入ります。
TAKUROからも「若干短くしたら良さそうだね」と意見があり、凄く細かい微調整になるのですが、佐久間さんにも相談し一拍短くする事になりました。
短くする方法もエンジニア競氏とメンバーと佐久間さんで試行錯誤し調整を行いました。

会話は本日の作業中の会話の一部抜粋ですが、こういったディスカッションを経て曲が完成していきます。
ディスカッション中のメンバーの意見はたまに抽象的な表現で伝えられますが、それを忠実に汲み取り実行してくれる競氏とプロデューサーの佐久間さんに全幅の信頼を置いてるからこそ成り立つGLAYのレコーディングなのです。

mix確認の日々はまだまだ続いて行きます。

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2010/5/20 11:06

雨。

休みの日なら恨むところだけどスタジオ作業の日ならまぁ、許
せる。
むしろもの凄い良い天気の日にレコーディングはちょっと辛い
かな。

本日はプロデューサーの佐久間さんとの2人作業。
スタジオに行くともう既にヒサシ曲に着手していた。
フレーズを確認しながら慎重にダビング。
決して「俺が!俺が!」なフレーズでは無いけれど
確かにそこに前からあったような…
そうそうこれがないとな…と思わせる音選びは流石。

メンバーの選んだ/考えたフレーズを更にいかすような
お仕事、ここまでくるとある種の魔法です。

ぜひ今までのアルバムも次のアルバムもじっくり細部まで聴い
てみて。
きっとプレイヤーの今で言う”呟き”が聴こえるはず。
ちなみにドラムを単独で聴くとトシが時々「グ~~ン」と何故
かうめき声をあげている事があります(笑)

そして2曲目。
心に降る雪(仮)の最終中の最終作業。
この8小節が終わると録音そのものは終わり、競君に
バトンタッチ。

ヒサシのギターソロに絡むフレーズを入れたくて
しばらく頭の中で旅を続け、ようやく巡り会った音色は
”ピッコロトランペット”。
ちょっとかわいい音のするトランペット。

「短く切った音符が続いて…異国に連れて行ってくれるような
…」

相変わらずぼんやりとしたイメージしか言えない俺ですが
すぐに理解してくれた佐久間さんはサクサク気持ちいいフレー
ズを吹いてくれました。

10分後GLAY 10枚目のアルバムの録音作業全行程終了。

思わずスタジオにいた皆でガッツポーズ。

曲順もほぼ決まったので次は繋ぎの編集とミックスに
入ります。

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2010/5/18 10:50

今日、また新たな感動をGLAYから貰った。
音楽を作る事が自分の使命なのだと心底思えた。
このバンドを始めてもう随分経つが毎回たくさんの
事を気づかされる。
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安い指輪天にかざし ありがとうと涙した
下らない喧嘩の後は 詫びる言葉探したね
励まし合うその後で 一人別れにおびえた夜

「出会い」 それは人生の少しだけ残酷な賭け事

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去年一冊の本が僕の元に届けられた。

病に冒されながらも明るく振る舞う妻と献身的に支え続ける夫の愛の記録。
旅立つ直前まで病を幼い娘達に隠し続けたその想い。

そしてなぜその美しい想い出は僕の元に届けられたのか?
その意味を探して曲を書きました。

すべてを後で知った僕はもう何も出来ないけれど
生きた証を、そして音楽を通じて確かなふれあいがあった事を
歌として永遠にする為に書きました。

歌い続ける事で”実る何か”がある事を実証する為に。

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「人は馬鹿な生き物ね 失うまで気づかない」
そんなお前の言葉を一人思い浮かべてる

暗闇を怖がるから明かりは消さずにおくよ

この子達は大丈夫 安心してよ…
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もう少しこの曲に耳を傾けてから次の作業に入ります。

最終段階はもうすぐ。

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