ジャケットデザイナーコメント

2010/10/1 21:46

いよいよ今月13日にリリースを控えました
記念すべき10枚目のオリジナルアルバム『GLAY』。
今回はGLAYを象徴するようなJKTデザインを
デザインして頂いた飯田氏よりコメントを頂きました。

以下コメント


<ジャケットイメージ>
まず、このジャケットのお話を頂いた時に、
今回が記念すべき10枚目のオリジナル・アルバムである事、
そしてタイトルが『GLAY』である事を聞き、
正直、体が熱くなりました。

その後、まだ仮ミックスだった10曲を、愛車の
オーディオにセットし、フルボリュームで都内を
走り回って聞き込みました。頂いた10曲の曲順は
今とは全く違ったのですが、全体を通して、バンド
の揺るぎない自信、どこを斬ってもクオリティーの
高いGLAYサウンド、そして、なによりもスカッと
抜けた空気感を感じ、ちょっと興奮気味に、もう
このジャケットは、
「明快でストレートなスタイルで~」
「白か黒が基調で~」
「自信に満ちたメンバーの表情があって~」
と、漠然ではあっても、イメージはかなり絞り
込めていました。

<コンセプト>
メンバーからも「王道がいいんじゃない?誰が
見ても一発でGLAYって判るヤツ~」という要望は
聞いていたので、ジャケットに4人がギュッと
バストアップで並列したイメージラフを作り、打ち
合わせに臨みました。
(R.A.T.W ホールツアー初日の楽屋)
ラフを見たメンバーも「方向性はいいよね~」と
言いながらも、いくつかアイディアを重ねて行くうち、
TERUさんから「GLAYって聞いて、誰もが最初
にイメージするのって何だろうな~?」という発言が
飛び出し、すかさずTAKUROさんが、
「そりゃ、TERUが両手広げてるコレだろ!」(フリ付き)

このリーダーの一言に、全員の空気が止まりました。

「・・・ン???・・・」
「オオ~~!」「~~それイイネ!!」(一同爆笑)

最高に盛り上がった、この瞬間、
記念すべき10枚目アルバムのジャケット・イメージが
決定したのです。

<ジャケットでこだわった点>
SINGLE『Precious』●JIRO's Photo
高層ビルが遠くに霞む、儚い光。
静かに瞬間を揺らすカーテン。
曲の世界が、よりリアルに滲みて迫って来る、JIRO君
の写真は圧巻でした。他にもJIRO君からは、タイトルに
『はんこ(スタンプ)』みたいな書体は?~と、
より明確なイメージをもらっていたので、デザインも
迷う事なく進められました。

ALBUM『GLAY』●スーパーブラック & スーパーホワイト
コントラストの強いモノクローム写真を、印刷でもできる
限り『硬質』に表現する事。
今のGLAYには、1番似合うと思います。

ALBUM『GLAY』●初回限定盤ジャケット
これは初回限定盤に限りますが、開いた後のジャケット
を使って楽しく遊べる、「しかけ」を施してあります。
メンバーも、ファンのみんなが楽しんでくれるなら
やろうよ!と賛同してくれました。お楽しみに。

<ジャケット制作を終えて>
シングル、アルバム共に、メンバーの強い自信と、
パワーに触発されて、アイディア段階から、とても
ノリ良く、ベストを尽くす事ができました。
ありがとうございました!

Art Director ガガ飯田